Adverification Blog by Momentum

【著作権侵害コンテンツ】ファスト映画「無断投稿」で初の有罪判決...抑止力となるか?

2021/11/23 8:00:00 / by 恩田基輝

 ファスト映画に関しては、これまで本ブログでも何度か取り上げてきました。初回は2020年11月の週刊アドベリニュースにて、その後2020年12月、弁護士ドットコムの記事を取り上げた「著作権的に問題だらけ!? YouTubeの「映画版漫画村チャンネル」にご注意! にてその違法性をクローズアップしました。2021年6月に初の逮捕者が出た後、「ファスト映画の横行、日本初の逮捕者も」をにて逮捕者が出たニュースに触れました。そして今回、11月16日に仙台地裁が、著作権法違反の罪に問われた訴訟に関し、主導した男性に対し、懲役2年、罰金200万円、執行猶予4年という有罪判決を下しました。これはファスト映画の刑事訴訟としては初の有罪判決になります。

 果たしてこの判決は、ファスト映画及び著作権侵害コンテンツに対する抑止力になるのでしょうか?

有罪判決は抑止力となるか?

1843400_s

 

 改めて「ファスト映画」とは、映画の内容を短く編集しあらすじをまとめた、YouTubeのコンテンツの一つのカテゴリを指します。収益化しているチャンネルも存在し、中には300万回以上再生されている動画もあります。今回の判決の影響を考えていく上で、著作権侵害に関する事例を見てみましょう。

 日本では2018年に「漫画村」が世間で騒がれました。漫画村は、著作物である漫画をサイト上にアップロードし、PV数を稼ぎ広告収益を得ているいわゆる「海賊版サイト」です。この海賊版サイトに大手広告主の広告や、行政の広告が表示されており、「ネット広告の闇」として大きく報道されました。漫画村の運営者に対しては。著作権法違反と組織犯罪処罰法違反の罪で、懲役3年、罰金1千万円、追徴金約6200万円の実刑判決が出ています。

 さて、では、果たして今この判決が抑止力となり、海賊版サイトは減っているでしょうか?残念ながら、海賊版サイトの増減でいえば「否」になります。弊社Momentumが提供している配信推奨除外サイトリスト「HYTRA DASHBOARD Web Unsafe List」にも、日々新しい著作権侵害サイトが追加され、判決が出て以降も増加の傾向にあります。例えば先日も「漫画BANK」というサイトへの起訴のニュースを取り上げました。

参考記事:『【海賊版サイトの潰し方】漫画海賊版サイト「漫画BANK」に集英社など4社が法的措置へ』を読む

 

 

なかなか無くならない著作権侵害コンテンツ

 もちろん、YouTubeというプラットフォーム上で同じようになるとは限りません。明確に著作権侵害という判決が出たため、YouTubeを運営するGoogleは、同様のコンテンツをアップロードしているチャンネルに対し収益化の停止やアカウント閉鎖の措置を取るかもしれません。とはいえ、似たような動画コンテンツは膨大にあり、全てのコンテンツが著作権侵害か否かという判断を機械的に下すことは物理的に難しいと思われます。また、著作権侵害は映画などの映像コンテンツのみとは限りません。小説や評論のような活字コンテンツや、ラジオなどの音声、音楽コンテンツも同様です。

 

4423523_m

 

 プラットフォーム事業者はコンテンツを視聴する際に表示される広告の手数料が収益源となっています。そのような点から、自主的に各コンテンツをコンプライアンスに関するチェックを行い、コンテンツ数を減らすとは考えづらい、という意見もあります。また、これらの違法コンテンツをプラットフォーム上から削除するためには、「著作権保持者による通報」が必要になってきます。著作権保持者が日々自分のコンテンツを検索し、いちいち通報するのは手間ですし、無駄なコストといえます。

 最近では、「切り抜きコンテンツ」のように、動画コンテンツの一部を切り抜き、別の動画としてアップロードする活動を著作権者が公認で行なっている場合もあります。このようなコンテンツと、違法にアップロードされたコンテンツを機械的に見分けることは不可能です。著作権侵害コンテンツが無くならないのは、このようにさまざまな背景があります。では、どうしたら良いのでしょうか。

 

前例ができたということの意味

 著作権侵害に関しては、現在まさに社会問題になっており、関連法案の整備が待たれています。そのような現状で、ファスト映画が違法であるという判決が明確に出たことにより、ある種の定型フォーマットができ、今後の起訴にかかる時間やコストが簡略かされるかもしれません。

 とはいえ、今後どうなるかは未知数です。現状YouTubeで検索してみても、ファスト映画のチャンネルは存在し、再生もされております。今まさにブランドイメージの既存や、不正チャンネルへの広告費の流出が怒っているということです。

 

YouTubeのブランドセーフティなチャンネルリスト

 Momentumでは、YouTubeの広告配信推奨チャンネルリストを提供しています。このリストは、Momentumが収集したYouTubeチャンネルの中から、ブランド毀損のないチャンネルのみを抜粋したリストになります。また、毎日チェックを行い、炎上などが怒った際はすぐにこのリストから除かれ、ブランドイメージの毀損リスクを限りなく減らしています。詳しくはこちらの記事にて解説していますので、ぜひご覧ください。

 

【サービス解説】HYTRA DASHBOARD Channel Safe List
~YouTube広告向け、配信推奨チャンネルリスト提供サービス~

Channel Safe List-png-1

 

詳しく知りたい、試しに使ってみたい、などのお問い合わせはこちらからどうぞ!

 お問い合わせはこちら

 

Tags: YouTube広告, 時事コラム, ブランドセーフティ

恩田基輝

Written by 恩田基輝

    Momentumメールマガジン登録フォーム