事例で学ぶ、インターネット広告の闇と対策

中川 剛
2021-03-04
目次

2021年2月24日(水)にWEBセミナー「事例で学ぶ、インターネット広告の闇と対策」を開催しました。ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。

 

今月のMomentumのセミナーでは、アドベリフィケーションに関連する事例から、インターネット広告の闇、そしてその対応方法を理解していただくことを目的としました。

 

こちらの記事では、WEBセミナーの内容を一部ご紹介いたします。
※アーカイブ動画並びに資料を閲覧される方は下記からご覧ください。



インターネット広告の仕組みとリスク

インターネット広告は誕生してから、日々目覚ましい進化を遂げてきました。便利になった一方で、取引システムの複雑さから、自社の広告が「いつ、どこに表示され、誰に見られて、費用がいくらかかっているのか」をリアルタイムに管理することが難しくなってしまいました。その結果、違法サイト/違法コンテンツやbotなどが不正を働く隙間を与えてしまっている現状です。

 

アドベリフィケーションとは? 

Ad Verificationとは直訳すると、Ad(広告)をVerification(検証)する仕組みのことです。アドベリフィケーションを評価する3つの指標のうち、今回事例として取り上げるブランドセーフティ、アドフラウドについてご説明します。

 

ブランドセーフティ:

ブランドを毀損するような広告面に対して広告を表示しないようにすること。 例えば、アダルト関連や著作権侵害コンテンツなどの違法サイト、犯罪や暴力・差別を助長するサイト、2chまとめなど。実際、人種差別ヘイト系まとめサイトに広告が表示されてしまい、その活動に関連しているのかという疑いが生じ、SNS上で炎上してしまった事例もあります。  

 

アドフラウド:   

コンピュータープログラムなどによる無効なインプレッション及びクリックによって、広告費用をだまし取る広告詐欺のことを指します。だまし取られた広告費用は、反社会的勢力に流れている可能性があります。 

アドフラウドは、コンプライアンスの問題だけでなく、広告の投資効果を下げてしまうことも問題です。2018年に弊社が調査したところ、広告表示のうち8.6~19.2%はアドフラウドだったという結果が出ました。

ブランドセーフティが脅かされた事例

日本では、2018年4月に発生した「漫画村」問題を契機とし、業界団体を中心にアドベリフィケーションの重要性を啓発する取り組みが加速しました。しかし「漫画村」問題以降も、同様の事例が存在しています。

漫画といった静止画だけでなく、映画1本を10分程度のあらすじにまとめて紹介する「ファスト映画」も、著作権侵害(著作権法27条)・公衆送信権(同23条)にあたり、違法性があると考えられます。

法律的な観点での解説は、今回の事例を引用致しました弁護士ドットコムニュースをご覧ください。

https://www.bengo4.com/c_23/n_12143/

 

ブランドイメージを毀損する事例は、違法性のあるWEBサイトへの広告掲載だけではありません。とある大手企業の広告がヘイト系のまとめサイトに表示され、SNSにて「ヘイト系のまとめサイトに広告を表示している企業」としてリスト化、拡散された事例もあります。このような投稿から、これまで築き上げた企業ブランド・プロダクトイメージが崩れてしまいます。

アドフラウドの例

2017年、Uberがアメリカで行ったプロモーションで、100億円規模のアドフラウド被害をうけてしまいました。原因は、Uberが広告出稿の停止を依頼した媒体に対して、運用ベンダーが配信停止の設定でミスをしたことにあります。その結果、該当媒体に対して広告が継続して出稿されてしまいました。運用ベンダーはこの件を、Uberに報告しませんでした。その理由としては、広告予算1.5億ドルの10%を既に消化しており、広告面の質に問題があっても新規顧客が得られると見込んだためです。新規顧客数が変わらなかったことから、不審に思ったUberはログを調査。すると、ユーザーが広告をクリックして2秒後にはUberへのログインを行う不審な動きをキャッチ。botによるアドフラウド被害が確認されました。



 本ウェビナーのご紹介は以上です。上記のように、実際に起きた被害と後半は今すぐできるアドベリフィケーション対策をご紹介いたしました。

 本WEBセミナーにご興味をお持ちの方は、ページ下部のお問い合わせからご連絡ください。必要事項をご記入いただくと、セミナー資料とアーカイブ動画をご閲覧いただけます。

また、Momentumでは、これからアドベリフィケーションに取り組む企業様に向けて包括的なコンサルティングを行っております。現在どれだけリスクを抱えているのかというリスク診断や、インターネット広告のリスクとその対策に関わる勉強会の開催依頼など、お気軽にお申し付けください。

お問い合わせフォームはこちら

イベント概要 

・開催日  
2021年2月24日(水)18:00−18:30  

 

・イベント名
事例で学ぶ、インターネット広告の闇と対策

 

 ・モメンタム社とスピーカーについて  

Momentum株式会社: 
Momentum株式会社は国内No.1のアドベリベンダー。ブランドセーフティ・アドフラウ ド対策・ブラックリストダッシュボードに関するサービスを提供。無価値な広告をゼロにする、をMissionにインターネット広告の透明性、健全性を追求する。 

 

スピーカー: 

Momentum株式会社 
中川 剛 

早稲田大学卒業後、広告代理店、DSPベンダー、事業会社でのデジタルマーケティング担当を歴任し、デジタル広告業界に10年間従事。2020年Momentum株式会社にジョイン。デジタル広告運用担当やメディアでの広告収益化など、包括的にデジタル広告に従事してきたことから多面的にデジタル広告に接することができるのが武器。

 

・本セミナーのアジェンダ

  • アドベリフィケーションとは?
  • ブランドセーフティ/ブランド毀損の例
  • ブランドセーフティへの対応方法
  • アドフラウドの例
  • アドフラウドへの対応方法

当日の資料をご覧になりたい方は、下記フォームからダウンロードいただけます。

2月24日ウェビナー資料ダウンロード

 

今後もMomentumは、アドベリフィケーションに関する有益な情報を発信してまいります。アドベリフィケーションやサービスに関する質問につきましても、お気軽にお問い合わせください。  

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