【Google広告】P-MAXの除外キーワード設定が可能に!設定方法から注意点までを解説

Momentumブログ編集部
2024-09-03
目次

P-MAXの除外キーワードを設定すれば、コンバージョン率や広告における費用対効果の向上が期待できます。
1つのキャンペーンでさまざまな枠に広告配信できるGoogle広告のP-MAXキャンペーンを、活用している企業は少なくありません。

本記事では、Google広告のP-MAXキャンペーンの概要やアカウント単位・キャンペーPン単位における除外キーワードの設定方法と注意点、配信時に押さえるべきポイントについて詳しく解説します。
除外キーワードについて知りたい方、Google広告のP-MAXキャンペーンの効果を高めたい方は、ぜひ参考にしてください。

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P-MAX広告とは?

P-MAX広告とは?2021年から始まったGoogle広告のP-MAXキャンペーンとは「Performance Max」の略で、以下の広告枠に1つのキャンペーンで広告配信できる新しいサービスです。

P-MAXキャンペーンの広告枠
・検索
・ショッピング
・ディスプレイ
・YouTube
・Discover
・Gmail
・マップ

チャネルごとにキャンペーンを設定する手間がかかりません。
また、複数の広告形式を組み合わせて活用でき、より幅広いターゲットに対して自社の商品やサービスを訴求できます。

Google AIが活用され、機械学習により自動で最適化される仕組みがとられている点も大きな特徴の一つです。コンバージョン目標や予算、アセット(テキスト見出し・画像・動画など)を設定すれば、キーワード・オーディエンス設定によるターゲティングが必要ありません。

また、入札単価や予算配分の調整などは自動で行われ、工数・労力の削減や人的ミスの排除に役立ちます。さらに、Google AIがチャネル全体のパフォーマンスをリアルタイムでモニタリング・最適化します。
顕在顧客だけでなく、潜在顧客のデータも分析して最適な運用を学習するため、従来のターゲティングではリーチできなかった潜在顧客にアプローチ可能です。
新たな顧客層の開拓もでき、コンバージョン数とコンバージョン値の向上が期待できます。

≫≫ Google広告のP-MAXキャンペーンとは?メリット・デメリットや設定方法を含めて解説

P-MAXの除外キーワードの設定方法について

P-MAXの除外キーワードの設定方法について以前のP-MAXキャンペーンでは除外キーワードの設定は自分で行えず、Google担当者に連絡し設定を依頼するしかありませんでした。
しかし、アップデートにともない自分でアカウント単位の除外キーワード設定が可能になったとGoogleが2023年1月28日に発表しました。

また、キャンペーン単位での設定も可能です。
除外キーワードを設定すると、指定した特定の検索語句を広告の表示対象から除外し、自社の商品やサービスに関連するキーワードを検索したユーザーのみに表示させられます。
ターゲットの絞り込みが可能になるため、以下の効果が期待できます。

期待できる効果
・ユーザーの不要なクリックの減少
・コンバージョン率の向上
・広告における費用対効果の向上やコストの削減
・ブランドイメージの向上

ただし、設定するキーワード数が多い場合、広告表示の対象者数が減少するため注意が必要です。

≫≫ Google広告のP-MAXキャンペーンとは?特徴から設定方法や運用ポイントまでを解説!

アカウント単位でのキーワードの除外方法

アカウント単位でのキーワードの除外方法除外キーワードの設定手順は以下の通りです。

  1. Google広告にログイン
  2. メニューバーにある「設定」を選択後「アカウント設定」をクリック
  3. 「除外キーワード」セクションをクリックで展開
  4. プラスボタンをクリックし、指定するキーワードを1行に1つ記載した後に「保存」をクリック

一度設定しても、以下の手順で変更や削除ができます。

変更 削除
1. Google広告にログイン
2. メニューバーにある「設定」を選択後「アカウント設定」をクリック
3. 「除外キーワード」セクションをクリックで展開
4. 編集したいキーワードにカーソルを合わせて「編集(鉛筆アイコン)」をクリック
5. 編集後「保存」をクリック
1. Google広告にログイン
2. メニューバーにある「設定」を選択後「アカウント設定」をクリック
3. 「除外キーワード」セクションをクリックで展開
削除したいキーワードの横にあるチェックボックスにチェックを入れ、上部にある「削除」をクリック

アカウント単位の除外キーワード設定の注意点

アカウント単位の除外キーワード設定の注意点アカウント単位の除外キーワード設定には、以下の注意点があります。ここからは、上記それぞれの注意点について詳しく解説します。

  • アカウントの除外キーワードは最大1,000個
  • 適切な除外キーワードの設定

アカウントの除外キーワードは最大1,000個

設定できるアカウントの除外キーワードは、最大1,000個です。
1,000個を超える設定をしたい場合は、除外キーワードリストの活用が求められます。

なお、除外キーワードリストは1つのアカウントで最大20リスト作成でき、1リストで5,000個までキーワードを設定可能です。

適切な除外キーワードの設定

アカウント単位の除外キーワードでは、ユーザーが検索した語句と設定した語句が完全一致したもののみ対象になり、例えば以下は対象外になります。

対象外の除外キーワード例
・類義語
・単語の単数形や複数形
・表記ゆれや誤字などの関連パターン
・漢字/ひらがな/カタカナ/アルファベットなど表記が違うもの

よくある誤字脱字も含め、ユーザーが検索するキーワードを想定し、一つひとつ丁寧な登録が必要です。
ただし、設定しすぎれば広告表示の対象者が少なくなり、期待する成果を得られません。
現在、広告が表示される検索語句も確認しながら、慎重な検討が欠かせません。
現在の検索語句は、以下の手順で表示される「検索語句(クエリ)レポート」にて確認可能です。

  1. Google広告にログイン
  2. メニューバーにある「キーワード」をクリック後「検索語句」のタブを選択
  3. 「検索語句」をクリック

キャンペーン単位のキーワードの除外方法

キャンペーン単位のキーワードの除外方法キャンペーン単位のキーワード除外方法は以下の通りです。ここからは、下記それぞれのステップにおける詳細について詳しく解説します。

  • 除外キーワードリストを作成
  • 依頼フォームから除外を申請

1. 除外キーワードリストを作成

まず、以下の手順にて除外キーワードリストを作成します。

  1. Google広告にログイン
  2. 「ツールと設定」を選択しリストを作成

リストを作成すれば、除外キーワードの追加や管理が簡単になります。

2. 依頼フォームから除外を申請

続いて、以下の手順にて依頼フォームから除外を申請します。
なお、2024年8月現在、依頼フォームは日本語対応していません。以下の情報を入力します。

  1. Contact Name(連絡先名)
    ・End Customer Company Name(会社名)
    ・Account Login Email ID(アカウントにログインするためのメールID)
    ・Google Ads Customer ID(Google広告のID)
    ・Email cc
  2. Type of change requested(希望する変更の種類 )の中にある「Placement exclusion(プレースメントの除外)」を選択
  3. 表示された「pMAX: Request Template」をクリックし、ファイルをダウンロード
  4. ダウンロードしたファイルを開き、必要事項を記載
  5. 記載したファイルを「Choose file」にアップロード
  6. 2つある確認事項のチェックボックスにチェックをつけ「Submit」をクリック

Request Templateの「Negative Keyword List Name」には、作成した除外キーワードのリスト名を、「Campaign Name」には、リストを紐づけるキャンペーン名を記入します。
申請後、24時間〜48時間程度で設定が完了するとともに、メール通知があります。

キャンペーン単位の除外キーワード設定の注意点

キャンペーン単位の除外キーワード設定の注意点キャンペーン単位の除外キーワード設定には、以下2つの注意点があります。ここからは、下記それぞれの注意点について詳しく解説します。

  • キーワードの内訳を確認
  • 定期的なパフォーマンスチェック

キーワードの内訳を確認

コンバージョンキーワードの多くが指名検索だった場合、P-MAXを活用する必要はありません。
指名検索とは、企業名やブランド名、商品名などの固有名詞で検索することです。
自社名などの指名検索を行うユーザーは、そもそも自社を認知しておりコンバージョンなどの見込みも高い特徴があります。

また、指名検索の場合は自社のWebサイトが上位表示されるため、広告費用に対する効果が高くありません。

定期的なパフォーマンスチェック

除外キーワードは一度設定して終わりではなく、定期的なパフォーマンスチェックが必要です。
新たに不要なキーワードが出現するケースや、除外したキーワードと広告でアピールしたい商品・サービスなどの関連性が高まり、除外から外した方が良くなるケースがあります。

月1回程度の見直しと更新が欠かせません。
除外キーワードの見直しには、インプレッション数の変化と検索クエリレポートの確認がおすすめです。

また、除外キーワードを設定すればインプレッション数は減少します。
インプレッション数が減少するとともに広告効果も低下していれば、除外キーワードの選択を間違えている可能性があります。

検索クエリレポートでは、実際にユーザーが検索したキーワードとそれに対する広告のパフォーマンスが確認可能です。
検索クエリレポートの分析により、不必要なインプレッションを発生させているキーワードが特定できます。

P-MAXキャンペーン配信時に押さえるべきポイント

P-MAXキャンペーン配信時に押さえるべきポイントP-MAXキャンペーンの効果を高めるための、配信時に押さえるべき3つのポイントは以下の通りです。ここからは、下記それぞれのポイントについて詳しく解説します。

  • 別のキャンペーンと併用して活用
  • 定期的な調整を行う
  • アドフラウド対策を実施しておく

別のキャンペーンと併用して活用

P-MAXキャンペーンと別のキャンペーンを併用すれば、広告のアプローチを多角的に展開できます。
別のキャンペーンではブランディングや広い露出、P-MAXキャンペーンでは特定のターゲットに対する効果的なアプローチとし、使い分けると効果的です。
複数キャンペーンの活用により、コンバージョンの最大化が期待できます。

実際に、GoogleがP-MAXキャンペーンと検索広告との併用を推奨しています。
P-MAXキャンペーンの配信面には検索画面も含まれていますが、検索広告との組み合わせにより、全体のコンバージョン数増加が可能です。
P-MAXキャンペーンと検索広告の相乗効果を高めるには、以下の有効化が効果的です。

相乗効果を高めるための有効化項目

・パフォーマンスが見込まれる場合、広告に設定したリンク先だけでなく、そのドメイン下のページにも広告配信する最終ページURLの拡張機能

・必要に応じてGoogleが広告主のサイト内容に合わせて、動的な広告見出しや説明文、その他のテキストアセットを自動的に生成する自動作成アセット

関連する検索語句に対象範囲を広げれば、より価値あるコンバージョンに至る可能性が高い付加的なクエリにも広告を表示可能になります。

また、できるだけ多数のテキストや画像、動画を用意し、キャンペーンのテーマに応じたアセットグループの作成も重要です。
アセットのバリエーションが充実すれば、生成可能な広告フォーマット種類の増加にともない多くの枠に対して広告表示でき、コンバージョンの増加が期待できます。

定期的な調整を行う

成果を高めるには、定期的な効果測定と改善策の検討、できる範囲における調整の実施が欠かせません。
アセットは最大設定可能数である5つを設定し、パフォーマンスが低いものの入れ替えを行います。

アセットレポートでは、各アセットにおける掲載結果のさまざまな比較ができ、同じタイプで他のアセットと比較したパフォーマンスが、以下3つのいずれかにランク付けされます。

3つのランク
・低 :成果が低い
・良好:十分な成果を上げている
・最良:もっとも高い成果をあげてい

成果が低いアセットを削除する際は、新しいアセットとの置き換えがおすすめです。
置き換えを行わず削除すれば、配信広告が制限される可能性があります。
アセットのパフォーマンスを確認する手順は以下の通りです。

  1. Google広告にログイン
  2. 管理画面で「キャンペーン」アイコンをクリック
  3. 確認するP-MAXキャンペーンを選択
  4. 「アセット」をクリック
  5. 「アセット」ページで「表形式」プルダウンメニューから「アセット」を選択

また、最適化スコアの確認も有効です。
最適化スコアとは、Google広告アカウントの設定がどの程度最適化されているかを示す推定値のことです。
以下の情報をもとにリアルタイムで算出され、スコアは0~100%で示されます。

取得情報
・統計情報
・設定
・アカウントとキャンペーンのステータス
・利用可能な最適化案の効果
・最近の最適化履歴

スコアとともに、各キャンペーンの最適化に役立つ最適化案のリストも表示されます。
最適化スコアは、Google広告にログイン後、左側のメニューバーにある「最適化案」をクリックすれば確認可能です。

アドベリフィケーション対策を実施しておく

P-MAXは誤って多数の不正なWebサイトに広告を表示する可能性もあるため、アドフラウドやブランドセーフティといったアドベリフィケーション対策の実施が必要です。
広告配信では、以下のアドベリフィケーション被害が増加しています。

  • アドフラウド:
    意味のないクリックやインプレッションを発生させ、広告費を水増ししてだまし取る手法
  • ブランド毀損:
    違法サイトやアダルトサイトに広告が掲載されるなどの影響により、広告主企業に対するユーザーからの評価や印象が悪化すること

P-MAXを含め、近年はAIや機械学習を活用した広告の最適化が主流となっています。
ただ、事前に設定した内容を実行するプログラムであるBotで広告をクリックされれば、機械学習がBotの影響を受けやすくなる内容を学習・反映するリスクがあります。

実際に、弊社で調査した入札戦略におけるアドベリフィケーションのスコアを、2018年と2023年で比較した結果が以下です。

自動入札が悪い方向に行く可能性がある2のコピー

手動入札から自動入札に切り替えた結果、ブランド毀損リスク率とIVT(アドフラウド)率が悪化しました。

P-MAXキャンペーンがBotを活用したアドフラウドの餌食になったり、不適切なサイトに広告が表示されブランド毀損につながる可能性があるため、注意が必要です。

≫≫【今のアドフラウド率ってどれくらい?】インターネット広告のリスク調査2023解説

≫≫ アドフラウドとは?広告詐欺によるデメリットから最新の対策方法を解説

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まとめ:PMAXキャンペーン配信と合わせて広告リスク対策

まとめ:PMAXキャンペーン配信と合わせて広告リスク対策この記事では、Google広告のP-MAXキャンペーンの概要やアカウント単位・キャンペーン単位における除外キーワードの設定方法と注意点、配信時に押さえるべきポイントについて解説しました。

GoogleのP-MAXキャンペーンとは、2021年から開始された、検索やショッピング、ディスプレイなどさまざまな広告枠に1つのキャンペーンで広告配信できるサービスのことです。
Google AIが活用され、機械学習により自動で最適化される仕組みがとられており、運営における手間の削減や効果の最大化が期待できます。

また、除外キーワードを設定すれば、コンバージョン率や広告における費用対効果の向上などが可能です。
ただ、P-MAXは詳細な配信設定ができず、アドフラウドやブランド毀損などがあってもわかりづらいデメリットがあります。

無駄な広告費用の発生や企業イメージの低下を防ぐには、アドベリフィケーション対策が重要です。
アドベリフィケーション対策は、日本初のアドベリフィケーションソリューションカンパニーであるMomentumにご相談ください。

≫≫ アドベリフィケーション対策ツールの導入メリットとデメリットを徹底解説

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