2021年6月1日からYouTubeの利用規約が変更されます。アドベリフィケーションの観点から見ると、この中でも掲題の通り、YouTubeパートナープログラムに参加していない動画にもGoolgeの判断で広告が表示される可能性が発生しました。この変更により、広告ビジネスに携わっている方にとってはどの様なことに気を付けておくべきかを簡単にまとめます。
方法とは?
ヒントを得る
何が変わったの?
YouTubeで広告収入を得るには?
これまで、YouTubeに動画を投稿し、その動画に広告表示させて広告収入を得る(≒パートナープログラムに加盟する)ためには、下記5つの条件をクリアする必要がありました。
- すべての YouTube の収益化ポリシーを遵守している。
- YouTube パートナー プログラムを利用可能な国や地域に居住している。
- 有効な公開動画の総再生時間が直近の 12 か月間で 4,000 時間以上である。
- チャンネル登録者数が 1,000 人以上である。
- リンクされている AdSense アカウントを持っている。
逆に、この条件をクリアしていない場合、広告は表示されない設定になっておりました。
規約の変更により、パートナープログラム以外の動画にも広告が表示される
これまで4の条件(登録者1000人以上)を満たしているチャンネルは、全体のは15%ほどと言われていました。しかし、今回の規約変更により、パートナープログラムを満たしていないチャンネルにも広告が表示されるようになります。つまり、広告配信の対象チャンネルが大幅に増加するということです。
気をつけるべき点は?
生活様式の変化により、スマートフォンの利用時間や動画視聴時間は伸長傾向にあります。また、逆に、誰でも簡単に撮影・編集などが可能になり、手軽に動画コンテンツが作成できる時代でもあります。つまり、誰でも広告収入を得る機会があるということです。中には、条件になっている総再生時間とチャンネル登録者数を稼ぐために、過激な内容になるチャンネルもあります。
広告配信に適していないチャンネルとは?
広告が表示されてしまうことにより、その広告の出稿元の企業ブランドや商品イメージが傷ついてしまうチャンネルがあります。
・ヘイト系 :特定の人種への差別や暴力を助長したり、誤った歴史認識を拡散するチャンネル
・アダルト :エロ・グロなどを含む、成人向けコンテンツを扱うチャンネル
・炎上系 :チャンネル登録者数などを稼ぐために、故意に炎上などを起こすチャンネル
・グロテスク:事故映像や流血映像、昆虫食などショックを受ける可能性の高い内容のもの
・著作権侵害:著作物を第三者が転載することで侵害しているもの(主に漫画や映画、テレビの転載)
他にもギャンブル系や反社会勢力が運営するチャンネルなど、さまざまなコンテンツが存在します。特に、著作権侵害や反社会勢力が運営するチャンネルなどは、広告費がコンプライアンスに反したチャンネル運営者の収益になってしまいますので、注意が必要です。
どうすればいいの?
1.YouTubeのブランドセーフティメニューの利用
YouTubeでは、広告を配信する企業に向けいろいろなメニューを提供しています。その中のブランドセーフティが担保されるメニューの利用することも選択肢の一つになるでしょう。
2.広告配信チャンネルの目視チェック
広告配信レポートから、自社の広告がどのような動画に配信されたのかチェックすることができます。全てチェックすることは難しいかもしれませんが、定期的にチェックし、炎上コンテンツなどに広告が表示されていないかチェックすることは必須です。
3.指定チャンネルリストの利用
広告を配信するチャンネルを指定することができます。自社で作成しても良いですが、MomentumとしてもChannel Safe Listをご提供しております。詳しくは下記の記事をご覧ください。
【サービス解説】HYTRA DASHBOARD Channel Safe List
~YouTube広告向け、配信推奨チャンネルリスト提供サービス~
まとめ
YouTubeに対して広告費を使用されていく方には是非上記のような環境の変化を念頭に置いてアドベリフィケーション対策について情報を収集されている方、実際にツールをご検討されている方におかれましても、お気軽にお問い合わせいただけましたら幸いです。
是非下記よりお問い合わせください。
引用元
YouTubeの利用規約
https://www.youtube.com/t/terms
【Youtubeで稼ぐ】パートナープログラム参加方法
https://www.onamae.com/column/howto/11/
YouTube、6月から広告強制表示になる? 広告非表示には有料プランの加入かチャンネルの成長が必要
https://news.yahoo.co.jp/byline/shinoharashuji/20210520-00238948/