【インタビュー:株式会社アドウェイズ】パフォーマンス重視型でも活用できるHYTRA DASHBOARD

恩田基輝
2023-03-14
目次

本インタビューについて 

 JICDAQが設立され、認証企業が徐々に増えると共に、インターネット広告のリスク対策の必要性も認知されつつあります。ただ、「リスク対策」と言ってもさまざまな手法があり、中には、アドプラットフォームのトピックやキーワード除外、長年更新していない配信除外推奨リストを使い続けているという場合もあります。
 本インタビューでは、リスク対策の方法としてアドベリフィケーションツールを選択した広告代理店の方々に、なぜ、どのような過程でMomentumサービスの利用を決定したのか、伺っていきます。アドベリフィケーションツールのご利用をご検討している方は参考にしていただけると幸いです。

株式会社アドウェイズ

 2001年設立。2006年に東証マザーズ、2020年に東証一部に上場。2022年に東証プライム市場に移行。国内最大級のアフィリエイトサービス「JANet」「Smart-C」の運営をはじめ、スマ―トフォン向け広告配信サービス「AppDriver」や全自動マーケティングプラットフォーム「UNICORN」を展開する。また、アプリやコンテンツの企画・開発・運営など多彩な事業を展開。日本を始め、アジアを中心とした世界各国への海外展開も行なっている。
 

2Y4A1239-1-min(左から、株式会社アドウェイズ 大副様、図子様、Momentum株式会社 大里)

インターネット広告のリスク対策について

以前から独自の対策を行っていた

 2015年ぐらいから、アドフラウドは徐々に顕在化してきたと感じていました。弊社の取引の中で大きな事故や被害があったわけではないのですが、広告主様やパブリッシャーとコミュニケーションを取っている中で、話題に上がることが増えてきたのがその頃からだったと記憶しています。あわせて、アドフラウドに関する調査依頼を頂くことが増えてきました。当時は、グループ内のアフィリエイトサービスの部門や、トラッキングサービス(現在は売却済)などの方が、この問題に関する温度感が高かったですね。

 外部メディアを取り扱う代販部門としては以前から、配信先が不明瞭なプラットフォームの除外や、厳しいメディア審査などを行っており、自然な形で対策が取れていたと思います。

「健全さ」を担保する選択肢が業界全体として求められている

 ここ2~3年の間で様々な社会的な出来事が起き、オンラインのコミュニケーションの重要性が高まっています。広告主様の側でメディアリテラシーが高まり、配信先のメディアの内容自体をより重視したり、広告が掲載されるコンテクストを慎重に扱う傾向になってきていると思います。各メディア様側としても、これまではコンバージョン数の獲得をメインに考えていたところから、ユーザーの品質向上にむけた、より細やかな配慮と対応が行われるようになってきたと感じています。

 生活様式の変化に合わせて、ユーザーの動向も変化しています。例えば、個人投稿型のプラットフォームの流行が挙げられますが、それらの投稿の中には、再生回数を増やすための過剰・過激・刺激的なコンテンツや、裏付けがあまり無い情報を拡散するような投稿があります。広告を掲載する事業者から見ると、魅力的なプラットフォームではある一方、様々なリスクも抱えていると感じます。このようなリスクへの対策においては、広告配信に適さないコンテンツを広告配信先から除外したり、そもそも特定のコンテンツにしか広告を表示しないようにするなど、各メディア様はそれぞれ講じられており、ある種の「健全さ」を担保する選択肢が業界全体として求められていると思います。

JICDAQは初年度から

 JICDAQは設立初年度に認証を取得しました。ただ、まだ一部のステークホルダーにしか認知されていないという課題があると思います。JICDAQの取り組みは素晴らしいことだと思いますので、より広く認知され、クライアントへの安心につながってくれればと思っております。

JICDAQ(一般社団法人デジタル広告品質認証機構)についてはこちら!
話題になっている団体「JICDAQ」って何?結局どうすればいいの?詳しく解説!

HYTRA DASHBOARD導入の経緯

「自動連携・自動更新」がとても魅力

 元々、自社の方針としても怪しいところは扱わないようというポリシーがあり、その取り組み自体が対策になっていました。そのうえで、現在取り扱わせていただいているメディア様においてもより対策を強化すべく、HYTRA DASHBOARDの導入に至っています。

 アドベリフィケーションサービス導入にあたり、4社ほど比較させて頂きました。実際のオペレーションを考えた際、HYTRA DASHBOARDの「自動連携・自動更新」というところがとても魅力に感じました。運用の手間がかからず、そのうえでメンバーによる対応のばらつきが起こらない点は大きなメリットでした。

HYTRA DASHBOARD導入後の効果とは

リスク対策工数が削減できており、広告運用に集中できる状態に

 弊社側での更新作業が不要なため、これまで一部で個別に対応していたリスク対策工数が削減できており、運用に集中できる状態になりました。加えて、これまでと比べて、ミスが減ったことが大きいと思います。まさに縁の下の力持ち的な形で、クライアントに提供するサービスの品質を向上して頂いているなと感じています。そのような意味で非常にパフォーマンスが高いと感じています。

 また、JICDAQの認証取得・更新に関しても、それなりの工数がかかります。その点で、アドベリフィケーションベンダーであるMomentumさんのサービスを導入している状態はとてもありがたい。やはり、自社だけでJICDAQが求める基準を完璧に満たすのは、とても大変です。このサービスを入れているだけで一定の対応ができる、というところはかなり魅力です。

今後について

アプリごとに傾向を読めるようなブロックリストがあると嬉しい

 なかなか難しいかとは思いますが、アプリ内のコンテキスト分析を強化して、アプリごとに傾向を読めるようなブロックリストがあると嬉しいなと思います。例えば、ニュースアプリ内でのフェイクニュースや、紛争系のセンシティブなコンテンツの検知などです。銃撃事件が発生した際に、一時的に銃に関する配信面を除外対応したい場合、そのような対応ができる方法があるととてもありがたいです。

「知らなかった」で済ませられる業界ではない

 この業界は「知らなかった」で済ませられる業界ではないので、モラルの問題だけではなく、法律の啓蒙活動などをもっと広くしていかなければならないと考えております。やはりリスク対策というのは数字の良し悪しを見るだけでなく、このようなモラルや法律、コンプライアンス的な意識がその人個人にあるかどうかで変わってくるところが大きいため、引き続き社内外での勉強会や教育を継続的に行っていくことが大切だと思っています。

アドウェイズ様が導入しているHYTRA DASHBOARD Web Unsafe Listについての
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・インタビュー回答者
 図子 友貴(株式会社アドウェイズ アドストラテジーDiv. ゼネラルマネージャ)
 大副 匠 (株式会社アドウェイズ アドストラテジーDiv. プロフェッショナルアドストラテジスト)

・インタビュアー
 大里 真義/Momentum株式会社

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