我々を取り巻くメディア環境は日々変化しています。変化の波はテレビにも押し寄せています。いまやテレビは地上波放送をみるだけのデバイスではなく、インターネットと接続し、定額制動画配信サービスやYouTubeなどの様々なコンテンツを閲覧することができます。インテージの調査では、そのようなスマートテレビでは地上波放送の視聴時間が、YouTubeやそれ以外のアプリに置き換わっていることが明らかになっています(※1)。
方法とは?
ヒントを得る
YouTubeは人気だけど…
特にYouTubeは人気のあるプラットフォームです。最近では企業や芸能人の公式YouTubeチャンネル(つまりプロが作成したコンテンツ)が増えてきましたが、CGMという特性上、いろいろな投稿者が様々なコンテンツを投稿しています。その中には、広告主のブランドや商品イメージを傷つけてしまうコンテンツも存在ます。また、最近のアップデートで、収益化されていないチャンネルにも広告が配信されるようになり(※2)、そのリスクはますます増加しているといえます。
たとえば、テレビ番組や漫画や音楽を違法に転載しているチャンネルや、特定の人種や属性に関して差別的な情報を発信するヘイト系の動画、他にもアダルト系のコンテンツなど、枚挙にいとまがありません。特にYouTubeはブランドの認知を広めるために使われるプラットフォームでもありますので、違法なチャンネルに広告費が使われていいはずがありませんね。
YouTubeのPMPが誕生
そんな中、関西圏のテレビ局である朝日放送テレビと株式会社アナライズログが、YouTube上でのプライベート・マーケットプレイス「アナライズログ YT PMP」を発表しました。詳しくはこちらをご確認ください。リリースにサービスの詳細は記載してありませんが、朝日放送テレビが作成しているYouTube上のコンテンツにのみ広告が掲載できるようです。
今回のPMPでは、広告主、広告会社、チャンネルオーナーが、広告の掲載場所や価格について事前に取り決めを行うため、広告掲載場所の把握と取引の透明性の確保が容易になることから、その課題の解消につなげ、 「枠×人」に向けた新たなターゲティングを実現いたします。
(引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000042106.html)
PMP(プライベート・マーケットプレイス)って?
YouTubeだけではなく、「どこに広告が出るか分からない(から安い)」というのは現在のインターネット広告の主流でもあるプログラマティック広告の特徴です。また、メディアからしても、どのような広告が出るか分からない、メディアを閲覧しているユーザーにコンプレックス広告のような不快感を伴い広告を見せているかもしれない、という、メディアのブランドも傷つけてしまう可能性があります。
PMPとは、そのような課題を解決するために、審査を通過した広告主が、審査を通過したメディアに広告を配信する、という仕組みになっています。つまり、広告主にとってはクオリティが高く、ブランド毀損のリスクが限りなく少ないメディアに広告を配信でき、メディアにとっても変な広告がでず、ユーザーにより良いメディア体験を提供することができる、というわけです。
リスク対策にもいろいろ
PMPの他にも、リスクの対策にもいろいろな方法があります。
・Googleが提供するYouTube Selectの活用
・指定配信リストの活用
・キーワード除外設定などの利用
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・参考・引用記事
※1:https://toyokeizai.net/articles/-/450243
※2:YouTube の収益化に関する権利
※3:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000042106.html