方法とは?
ヒントを得る
本記事では、あらためてアフィリエイト広告の概況やサービス導入の背景などを解説いたします。
アフィリエイト広告とは
アフィリエイトを簡単に説明すると、「アフィリエイターがWebサイトやブログで、広告主から依頼された特定の商品やサービスを紹介し、そのサイトを経由して購入されるなど、決められた成果報酬条件を満たすと、広告主からアフィリエイターに報酬が支払われる」という仕組みになっています。基本的には「成果報酬型」の広告は、ユーザーの購買が条件になっていることが多いですが、LP誘導などの場合もあります。そして、広告主とアフィリエイターを仲介するシステムが「ASP(Affiliate Service Provider)」です。ASPごとに細かい機能は異なりますが、アフィリエイターが成果報酬を得るためにASPから発行されるタグを自身のWebサイトやブログに設置し、成果が発生するとASPから報酬が支払われる、という一連の流れは共通しています。
アフィリエイト広告の問題点
アフィリエイト広告については昨今、様々なニュースが飛び交っています。本ブログでも過去にそれらのニュースを取り上げ、アフィリエイト広告の問題点を整理しました。
あらためて、主だったニュースを記載しておきます。
- 2020年 7月 薬機法違反で広告主と担当代理店の担当者が逮捕(ステラ漢方事件)
- 2020年12月 JAROの2020年上半期の審査状況発表。「厳重警告」「警告」計12件のうち、アフィリエイト広告が関わる事例が11件を占める。
- 2020年12月 消費者庁がアフィリエイト広告関連企業の大規模調査へ
これらのニュースを細かく解説することは避けますが、ユーザーに誤認を与えたり、故意に誤った情報を掲載して購買を誘発するような、広告としての品質が問われていることになります。それでは、いったいなぜこのような問題が起こってしまうのでしょうか。
アフィリエイト広告の明確な課題として、商品やサービスを紹介する記事やブログをアフィリエイターに一任している、という点があります。もちろんアフィリエイターが作成したコンテンツをASPや広告主はチェックしています。たとえば、芸能人の画像が作成されている際は許諾の取得の確認や、効能や体験談を掲載する場合は、それが本当かどうか、もしくは厚生労働省に承認されているものなのか、広告主も巻き込んでの審査になります。
しかし、成果報酬型広告のため、アフィリエイターは成果が発生するように記事やブログコンテンツの内容を更新していきます。SEO対策やクリック誘導はもちろんのこと、紹介する文言など、細かい修正は多々行われていますが、それらの変化すべてを広告主やASPが検知することがそもそも困難であり、検知できたとしても、表現や使われている画像をその都度審査することは不可能です。その中で、一部のアフィリエイターが、成果報酬をあげるためにコンテンツを過激化し、薬機法や景表法、著作権法で定められている範囲を超えてしまうことがあります。ここがアフィリエイト広告の「課題」です。この課題は成果報酬というアフィリエイト広告の構造と絡み合っており、一朝一夕で解決できる問題ではありません。
Momentumができること
アフィリエイト広告業界では広告や広告掲載面の品質の問題をクリアするために、各ASPのポリシーやガイドラインを作成し、ASPと接続するメディアの審査や、広告掲載面の確認という作業が行われています。現状、すべて人の目を通して行われていますが、これには膨大な工数が発生します。
Momentumが提供しているメディアチェックサービス「HYTRA ANALYTICS for Ad Platform」は、そのようなメディア審査や広告掲載面のチェック工数を削減するために、機械的にブランドセーフティ観点でのスコアリングを行います。具体的には、ASPから提供されたURLを解析し、広告主のブランドを毀損するようなコンテンツに広告が掲載されていないか、スピーディーに判定することが可能になります。これにより、例えば、人目でチェックすべきところと機械的に判断できる部分を分け、無駄な工数を省きながら、人目でチェックすべきポイントに工数をかけることができます。
Momentumとしては、今後、本サービスの精度向上を行っていきながら、アフィリエイト広告の健全化を実現していきたいと考えています。
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