2020年7月28日(火)、WEBセミナー「いま、交通広告大手の老舗代理店がデジタル広告の最先端の施策に挑むワケ」を開催しました。
本セミナーでは、実際にアドベリフィケーションに取り組まれている企業様のインタビューを通して、アドベリフィケーションや取り巻く環境について理解を深めて頂くことを目的としました。またモメンタムが2020年6月に国内のインターネット広告代理店事業に携わる方を対象に、アドベリフィケーションに関する意識を調査した結果についてもご紹介し、広告業界でのアドベリフィケーションに対する意識実態を皆様と共有しました。
このnote記事では、WEBセミナーの内容やお話をまとめました。
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イベント概要
・開催日
2020年7月28日(火)17:00−18:00
・イベント名
いま、交通広告大手の老舗代理店がデジタル広告の最先端の施策に挑むワケ
・モメンタム社とスピーカーについて
Momentum株式会社:
Momentum株式会社は国内No.1のアドベリベンダー。ブランドセーフティ・アドフラウド対策・ブラックリストダッシュボードに関するサービスを提供。無価値な広告をゼロにする、をMissionにインターネット広告の透明性、健全性を追求する。
株式会社オリコム:
株式会社オリコムは大正時代から続く、老舗の総合広告代理店。日本で初めて折り込みチラシを事業化し、国鉄第1号となる有料交通広告の事業化も行う。その後、ラジオCMやテレビCMなども手がけ、デジタル広告も90年代のインターネット黎明期から取り扱う。総合広告代理店では珍しく、デジタル広告の実運用まで内製化。
スピーカー:
Momentum株式会社 恩田 基輝
大学卒業後、新卒で入社した広告代理店を経て、2019年にMomentum社に入社。同社ではセールスとマーケティングを担当し、オウンドメディアではアドベリフィケーションに関する情報発信も務める。
Momentum株式会社 大里 真義
新卒で大手インターネット広告専業代理店に入社し、以来アドテク事業に従事。プラットフォーム事業社など含め数社を経験したのち、Momentum社に加わり、Account Manager, Salesを担当。
ゲスト:
株式会社オリコム 下村 大祐 様
マーケティングリサーチ会社を経て2011年にオリコムへ入社。2014年よりインターネット広告関連部門へ異動。現在、トレーディングデスク部にて運用型広告のトレーディング業務に従事。部門内でのツール導入・整備なども進めている。
オリコム様とMomentumの関係
代理店様向けのブラックリスト提供サービスHYTRA DASHBOARDを2019年の3月にご導入いただき、ACP にもご参画いただきました。
ACPとは、Agency Certification Programの略称でモメンタムが提供している認定パートナープログラムです。モメンタムが定める基準に対して、信頼性の高いデジタル広告配信サービスの提供とアドベリフィケーションへの取り組みを実施する広告代理店を、信頼と実績のあるパートナーとして認定しています。
オリコム様はACPに早期からご参画いただいた経緯があります。
株式会社オリコム 下村様インタビュー
Q1.アドベリフィケーションについて知った経緯
下村様:
2015年頃に DSP ベンダーからブラックスワン(HYTRA DASHBOARDの旧サービス名)のご案内いただいたのが最初に知った経緯ですね。当時はまだアドベリフィケーショについて世間的にも騒がれていなかったですし、前例がないことが導入しなかった理由だと思います。しかし、2016年〜2017年頃に世界でも騒がれるようになりました。私も上長から JIAA の勉強会に行くように言われたり、元々Supershipさんとの付き合いがありましたので、定例会をやっていただきました。その時にモメンタムさんを紹介いただきました。
大里:
世間的に注目されたきっかけとしては、2018年に起きた漫画村の一件だと思います。テレビでも取り沙汰され、続いてNHK クローズアップ現代で「インターネット広告の闇」という特集が放送されました。我々としてもご相談が増えたタイミングだったと思います。
Q2.会社として取り組むことに決めた理由
下村様:
NHK や東洋経済などのメディアが取り上げるなど、世間的な感度も高まり、弊社にも広告主様からご相談をいただくようになりました。お問い合わせ以外にも勉強会開催のオーダーもあり、その辺りがきっかけだったと思います。
大里:
アドベリフィケーションツールの導入を検討するにあたり、社内での議論はありましたか?
下村様:
広告主様の声が増え、広告代理店としては広告主様のために何とかしなければならないと考えていました。弊社の場合はブランディングを重視する広告主様が多く、広告主様にとって必要な機能は何かを検討しました。
広告主様は社会的責任が強く、漫画村の一件のように良くないところに自分たちのお金が流れてしまうことは防がなければならないという雰囲気を広告主様から感じました。
Q3.アドベリフィケーションに取り組み始めて苦労した点
下村様:
導入前は配信除外リストの作成と適用を手作業行っていたので、本当に大変でした。導入後はハイドラダッシュボードがあるので、網羅されたリストを自動で適用でき、楽になりました。
導入初期の苦労としては、広告運用を全て内製化していますので、運用担当者が各媒体やプラットフォーム毎に同じ水準で適用できるよう、適用手順や部内でのルール化に手間がかかりました。運用フローやマニュアルも、大里さんのご意見をいただきながら、作成しましたね。抜け漏れがあってはならないので、弊社では担当者を1人配置して、毎週木曜日に担当者がブラックリストをダウンロードし、運用担当者に配布するスキームになりました。またチェックリストも用意していますので、たまに出稿する媒体でも抜け漏れが発生しません。
大里:
ブラックリストの Google Ads 自動適用機能を、2020年夏ごろにご提供させていただいたのですが、そちらはご感想いかがですか?
下村様:
大変便利になりました。Google Ads ではアカウント毎に紐付ける作業が必要でしたが、アカウントの番号を入れればいいだけになったので、楽になったと思いますね。毎日更新されるので、抜け漏れも起きません。
Q4.サービス選定の経緯
下村様:
モメンタムのサービスを選定した大きな理由としては、ACPのロゴがあります、第三者に認定されているという称号が得られる点です。私は名刺にACPのロゴを掲載していますが、広告主様にも説明しやすく、営業ツールになります。
社内稟議では、私の上長が上記の理由に加えて現場の運用工数の削減にもつながることを話したそうです。
大里:
オリコム様が広告主様にご提案する上で、 ACPは最終的な後押しや手助けになったことがありますか?
下村様:
ありますね。私も1か月前にも実施がほぼ決まりそうな広告主様から、アドベリフィケーションの対策有無を聞かれました。部署内でも同様の声をちらほら聞くので、役に立ってると思います。
大里:
現場の運用工数の削減については、どの程度削減できたと実感されていますでしょうか?
下村様:
ブラックリストは一度作り始めるとあっという間に2〜3時間経ちますし、広告主様へブラックリストの作成基準を説明するなどコミュニケーションの時間も必要なんです。導入後は「アドベリフィケーションツールを導入しています」と一言お伝えすればお話が済むこともありますし、安心感が違いますね。自分たちの手作りで数百件よりも、HYTRA DASHBOARDの何万件の方が安心できますね。
Q5.アドベリフィケーションサービスを導入して得られた気づき
下村様:
メーカー系の広告主様はブランド毀損よりブランドイメージ醸成のために PMP を実施されていたので、元々ある程度対策ができていたというのが導入後の気づきですね。あと想定外だったのは商業施設やテーマパークなど集客や効率重視の広告主様にこそ、HYTRA DASHBOARDを導入する意味があると思います。集客や効率重視の広告主様はキャンペーンやイベント情報を見せたいので、そうするとYDN、GDNは欠かせません。商業施設や百貨店、旅行などの業種には合致すると思います。広告主様の広告予算もブランディングではなく、販売促進が主たる目的なんだと思います。知名度もあるのでブランドも守らなければいけないですし、効果も重要な広告主様には役に立っているんだろうなと思います。
大里:
導入によって、広告投資効果の悪化や予算消化を心配される広告主様もいらっしゃるかと思います。その点はいかがでしたでしょうか。
下村様:
弊社でも心配の声は上がりましたが、そのような事態は起きませんでした。今でも問題なく、配信することができています。
動画アーカイブはこちら
こちらのウェビナーのアーカイブを公開しております。
ご興味のある方は下記のフォームより動画のリンクにアクセスください。
株式会社オリコム様へのインタビューは以上です。本Webinarでは広告代理店を対象としたアドベリフィケーション意識調査の結果もご紹介しました。 ご興味がある方は詳細も書かれています下記リンクから、記事をお読みください。
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