【インタビュー:株式会社電通デジタル】安全な広告配信の運用基準を提供するーHYTRA DASHBOARDの魅力

恩田基輝
2022-10-21
目次

本インタビューについて 

 JICDAQが設立され、認証企業が徐々に増えると共に、インターネット広告のリスク対策の必要性も認知されつつあります。ただ、「リスク対策」と言ってもさまざまな手法があり、中には、アドプラットフォームのトピックやキーワード除外、長年更新していない配信除外推奨リストを使い続けているという場合もあります。
 本インタビューでは、リスク対策の方法としてアドベリフィケーションツールを選択したエージェンシーの方々に、なぜ、どのような過程でMomentumサービスの利用を決定したのか、伺っていきます。アドベリフィケーションツールのご利用をご検討している方は参考にしていただけると幸いです。

株式会社電通デジタルについて

 2016年に設立された電通グループにおけるデジタルマーケティング会社。デジタル広告のコンサルティングや運用だけでなく、クライアント事業におけるデジタルフォーメーションのサポートも行っている。

ここ2年のデジタルマーケティング環境の変化について

 

リスクをどのようにコントロールしていくのか、意識は高まり続けている

 前回のインタビュー時(※)には、すでにデジタルマーケティングの業界でもブランドセーフティの問題に直面していました。ここ2年は、生活様式の変化などもあり、世間的にショッキングなニュースや炎上にさらに敏感になっているかなと思います。
 そういった炎上やニュース報道に対して、タイムリーにブランド毀損のリスク回避が出来ないかといった内容のお問い合わせが増えてきていると思います。オンライン上のニュース面には広告を出さないという方針を掲げているクライアント様もいらっしゃり、エージェンシーとして、リスクをどのようにコントロールしていくのか、意識は高まり続けています。

電通デジタル様の前回のインタビューはこちら!
24時間自動更新のリストで、人的コストを削減。電通デジタルがモメンタムを導入した理由

JICDAQ設立後、クライアントからの問い合わせは増加

 JICDAQの設立も大きいニュースだと考えています。ある業界では、業界全体がJICDAQ加盟することを推進していきたいというお話も伺いしますし、また、今後JICDAQに加盟していない媒体とのやり取りはしない、という声もお聞きします。
 当社へも、クライアントからの問い合わせは増えております。例えば、クライアントの関連事業部などにも提案をしたいという意向の問い合わせや、担当外クライアントからもアドベリフィケーションの話を聞きたいとお声がけいただくようになりました。クライアント様自身が、付き合う取引メディアやプラットフォームをJICDAQの目線でフィルターしていく兆しがあると思います。

JICDAQ(一般社団法人デジタル広告品質認証機構)についてはこちら!
話題になっている団体「JICDAQ」って何?結局どうすればいいの?詳しく解説!

HYTRA DASHBOARD導入のきっかけ

 元々、Momentumさんとは電通と共同して様々なお客様に活用して頂けるサービス開発をしているため、包括的な契約を結んでおり、電通デジタルでもデフォルトの対策ツールとして使用させていただいておりました。そうした関係値の中で、HYTRA DASHBOARDが担当クライアント様への提供サービスに適しているというお話を伺い、導入するに至っています。
 広告掲載に向いていないアプリ広告をリスト化したApp Unsafe ListやYouTube広告向けの推奨リスト提供サービスであるChannel Safe Listは、オンライン上でのアプリ内広告や動画広告におけるアドベリフィケーションへの対策がとれ、積極的にブランディングに動画を活用されているクライアント様がより安全に広告を配信できる、心強いサービスです。

クライアント様に対してエージェンシー共通の運用基準を提示できる

 魅力的なのは、動画広告のセーフリスト対策がしっかりと打ち出されているという点と、クライアント様に対してエージェンシー共通の運用基準をご提示できる点です。また、リアルタイムでリストの自動更新を行っている点など、他のソリューションと比較しても大変魅力的であると感じます。さらに、エージェンシー共通の基準でクライアント様の案件を取り扱えることができる上、ニュースなどでの炎上をタイムリーに回避するようにアドベリフィケーション対応が自動的に更新されるため、より誠実かつスピード感のある対応が可能になった点も選ぶポイントになりました。

導入後の効果について

継続的にクライアント様にご提供し続けられていることが一つの答え

 もう導入してから4年以上経ちますが、継続的にクライアント様にご提供し続けられていることが、一つの答えだと思います。アドベリフィケーション対策の対応工数削減や、クライアント様が統一基準でタイムリーに、安全に広告配信できるなど、さまざまな点でプラスになっていると感じます。
 今までのインターネット広告というのはCTRやimpなどの単価が分かりやすい指標となり、価値を計れるというのが強みであったのですが、それだけでは本当の評価ができない時代になってきていると感じています。これからはブランド認知の向上などもどう評価するかを整備し、効果を計っていくということが重要になっていくと思っています。
 また、副次的な効果として、社内でも、担当外のクライアント様についての相談を受けることもあり、部門を超えたコミュニケーションにも繋がっています。

HYTRA DASHBOARDはアドベリフィケーションの取り組みとして活用しやすい

 HYTRA DASHBOARDは、ライトにリスク対策運用を始めたいと検討しているお客様にとても相性がいいと思います。他のアドベリフィケーション対策のツールは計測ベースであるのに対して、連携すれば自動的にオペレーションしてくれるHYTRA DASHBOARDはアドベリフィケーションの取り組みとして活用しやすいツールです。

今後について

新たな評価指標をつくっていく土台作り

 ブランドセーフティなどの状況を案件単位で観測できるレポートティングが可能になると、より精緻な対応を求められるクライアント様に対しても展開しやすくなると思います。例えば、ブランドセーフティのレベルを何段階かに分けることで、お客様に適した施設展開をスムーズに行えるようになると思います。その上で、ブランドフィットするものを提供できるようになると、獲得案件寄りなのか認知案件寄りなのか、KPIに応じてお客様に適した対応ができると考えています。
 とはいえ、顧客獲得効率が絶対的な評価になる時代になっていくと思われます。必要なブランドセーフティに合わせた評価軸をどうするのか、新たな評価指標をつくっていく土台作りを一緒に進めていけたらと考えています。

 

株式会社電通デジタル様が導入しているHYTRA DASHBOARDについての
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・インタビュー回答者(左)
 渡邉 未沙/ 株式会社電通デジタル(プラットフォーム部門ソリューション戦略部ソリューショングループ)

・インタビュアー(右)
 大里 真義/Momentum株式会社

 

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