Microsoftディスプレイ広告(オーディエンス広告)とは?特徴や設定方法も含めて解説

Momentumブログ編集部
2024-11-05
目次

Microsoftディスプレイ広告(オーディエンス広告)は、Bingやパートナーサイトを活用して、ユーザーの興味関心や行動に基づいた広告配信を行うツールです。

精度の高いターゲティングが可能なため、広告効果の最大化が期待できます。 本記事では、Microsoftディスプレイ広告の基本概要や特徴、設定方法などを解説します。 また、記事の後半ではWeb広告のアドベリフィケーション対策が可能なMomentumの「HYTRA DASHBORD」についても紹介します。

Microsoftディスプレイ広告(オーディエンス広告)とは?

Microsoftディスプレイ広告(オーディエンス広告)とは?

Microsoftディスプレイ広告(オーディエンス広告)は、Microsoftの検索エンジンであるBingや、Microsoftのパートナーサイトに広告を表示させるプラットフォームです。

ディスプレイ広告では、ユーザーの検索履歴や閲覧行動、興味関心に基づいたターゲティングが可能です。 広告主が狙ったターゲット層にピンポイントで広告を配信でき、クリック率やコンバージョン率を向上させる効果が期待できます。

また、ディスプレイ広告の表示枠は、Microsoftが提携する多くのパートナーサイトにも拡大されており、広範囲にわたるユーザーに広告を届けられます。 検索エンジン以外の場面でもユーザーにリーチできるため、マーケティング活動の強化に役立つのもMicrosoftディスプレイ広告の特長です。

≫≫ Microsoft広告とは?特徴や種類から4つのメリットまで徹底解説

Microsoftディスプレイ広告(オーディエンス広告)の入稿規定

Microsoftディスプレイ広告(オーディエンス広告)の入稿規定

Microsoftディスプレイ広告には「入稿規定」があり、正確な縦横比や画像の仕様を守る必要があります。 入稿規定の概要は以下の通りです。

入稿規定 概要
縦横比と推奨・最小サイズ

・もっとも推奨されるサイズと縦横比は1200x628ピクセル(1.91:1の比率)

・最小サイズは703×368 ピクセル

画像ファイルの種類

・ファイルの種類: JPEG・JPG・PNG 、 アニメーションなしでのGIF

・ファイルサイズ:制限なし

・推奨される画像寸法は1200 x 628 ピクセル以上で、最小限の寸法は703 x 368 ピクセル

そのほか必要なアセット 短い見出し:半角30文字(15個まで) 短い見出し:半角30文字(15個まで) 広告テキスト:半角90文字(5個まで) 会社名:半角25文字(1個まで)

上記の入稿規定を守らず出稿した場合、広告文や画像が見切れてしまい、広告の効果を最大限に得られない可能性が高くなるため、必ず準じた上で出稿するようにしましょう。

Microsoftディスプレイ広告のターゲティングの種類

Microsoftディスプレイ広告のターゲティングの種類

Microsoftディスプレイ広告のターゲティングで設定できるのは以下の項目です。

・地域

・デバイス

・性別

・年齢

・業界

・職種

・会社名

地域設定

Microsoftディスプレイ広告の地域設定では、広告を特定のエリアに配信するために、国や都市、郵便番号などの細かい地域をターゲットとして指定できます。

設定方法は、Microsoft広告のキャンペーン設定画面で「ターゲティング」の項目から「地域」を選択し、広告を配信したいエリアを指定すれば完了です。

デバイス

Microsoftディスプレイ広告のデバイスターゲティングでは、広告を表示するデバイスを指定して配信できます。

設定方法は、キャンペーンの「ターゲティング」オプションから「デバイス」を選択し、PCやタブレット、スマートフォンなどのデバイスを選んで配信を調整します。 また、OSやブラウザの種類、デバイスモデルによる詳細なターゲティングも設定可能です。

性別

Microsoftディスプレイ広告の性別ターゲティングでは、広告を表示するユーザーの性別を指定して配信できます。

設定方法は、キャンペーンの「ターゲティング」オプションから「性別」を選択し、男性・女性・不明のいずれかを選びます。 性別の指定により特定の性別に対して効果的にリーチし、商品やサービスが特に響く層にスコープした広告配信が可能です。

年齢

Microsoftディスプレイ広告の年齢ターゲティングでは、18-24歳、25-34歳などの範囲から選べますが、35歳から上は15歳刻みになる点には注意が必要です。

また、配信したくない年齢層がある場合には、編集画面から除外設定を行えます。

業界

Microsoftディスプレイ広告では、LinkedInのプロフィールデータを活用して、特定の業界で勤務しているユーザーに対して広告を配信できます。

設定方法は、キャンペーンの「ターゲティング」オプションで「業界」を選択し、ユーザーのLinkedInプロフィールに基づいて業界を指定します。 ただし、日本国内向けの配信では利用できません。

職種

LinkedInのプロフィール情報を活用して、業界の指定と同じように特定の職種に従事するユーザーに対して広告を配信できます。

設定方法は、キャンペーンの「ターゲティング」オプションから「職種」を選び、ユーザーのLinkedInプロフィールに基づいて、配信先として以下のような職種を指定できます。 業界同様に日本では利用不可です。

  1. 営業
  2. アカウンティング
  3. 購買 など

会社名

会社名の指定もLinkedInのプロフィール情報の活用により実施できます。 設定方法も業界・職種と同じ流れで、キャンペーンの「ターゲティング」オプションから「会社名」を選択し、ユーザーのLinkedInプロフィールに基づいて特定の企業を指定します。

業界・職種の指定と同様に、会社名の指定も日本国内向けの配信では利用できません。

Microsoftディスプレイ広告のオーディエンスの種類

Microsoftディスプレイ広告のオーディエンスの種類

Microsoftディスプレイ広告のオーディエンスの種類は以下の通りです。

・リマーケティングリスト

・動的リマーケティングリスト

・類似オーディエンス

・購買意向の強いユーザー

・カスタムオーディエンス

・カスタマーマッチ

・結合されたリスト

リマーケティングリスト

リマーケティングリストは、過去にサイトを訪れたユーザーに対して再度広告を表示するためのリストです。 Webサイトに訪れたが、購入や問い合わせに至らなかったユーザーに対して再アプローチし、コンバージョンを促進できるのが特長です。

設定方法は、Microsoft広告の管理画面で「オーディエンス」を選択し、「リマーケティングリスト」を作成します。 そして、特定のページを訪れたユーザーや特定のアクションを取ったユーザーをリストに追加し、そのリストをターゲットに設定すればリマーケティングが可能となります。

動的リマーケティングリスト

動的リマーケティングリストは、ユーザーがサイト上で閲覧した特定の商品やサービスに基づいて、そのユーザーにパーソナライズされた広告を自動で表示する機能です。 ユーザーの興味に最も関連する広告を再表示し、購入や問い合わせの促進が期待できます。

設定方法は、Microsoft広告の管理画面で「動的リマーケティングリスト」を作成し、動的広告フィードを設定すれば完了です。

類似オーディエンス

類似オーディエンスは、既存のリマーケティングリストやカスタムオーディエンスと似た特性を持つ新しいユーザーに対して広告を配信できる機能です。 類似オーディエンスを利用すれば、既存の顧客に似た興味や行動を持つ潜在的な顧客にリーチし、効果的なコンバージョンの獲得が期待できるのが特長です。

設定方法は、まずMicrosoft広告の管理画面で「オーディエンス」のセクションに進み、ターゲットにするリストを選択します。 その後、リストに基づいた「類似オーディエンス」がMicrosoft Advertisingにより自動的に生成されます。

購買意向の強いユーザー

「購買意向の強いユーザー」オーディエンスは、特定の商品やサービスに対して購入意向が高いユーザーをターゲティングする機能です。 「購買意向の強いユーザー」は、ユーザーのオンライン行動や検索履歴を基に、購入や契約に近いユーザーを特定し、広告を表示するのが特長です。

設定方法は、まず管理画面で「オーディエンス」タブから「購買意向の強いユーザー」を選択します。 その後、表示されるリストからターゲティングしたい商品カテゴリーやサービスを選んで設定すれば完了です。

カスタムオーディエンス

カスタムオーディエンスは、広告主が独自に設定した条件に基づいて、データ管理プラットフォーム (DMP) によりターゲットを作成する機能です。

広告主がユーザーの興味や検索履歴、訪問したサイトなどを元に、特定のニーズや関心を持つユーザーを精密にターゲティングできます。 設定方法は、管理画面で「オーディエンス」セクションから「カスタムオーディエンス」を作成し、ターゲットとするキーワードやサイト、興味関心などの条件を設定すれば完了です。

カスタマーマッチ

Microsoftディスプレイ広告のカスタマーマッチは、広告主が保有する顧客のメールアドレスを基に、既存顧客や関係性のあるユーザーに対して広告を配信する機能です。

カスタマーマッチにより、顧客リストを活用したリターゲティングやクロスセルが可能になります。 設定方法は、Microsoft広告の管理画面で「オーディエンス」タブから「カスタマーマッチ」を選択し、顧客データをアップロードします。 アップロード前にデータを暗号化していなかった場合も、Microsoft Advertising に送信される前にコンピューター上で暗号化されるため、セキュリティ面も安心です。

結合されたリスト

「結合されたリスト」は、複数のオーディエンスリストを組み合わせてターゲットを作成できる機能です。 リマーケティングリストやカスタムオーディエンスリストなどを一つにまとめることで、より広範なターゲット層に広告を配信できます。

設定方法は、管理画面で「オーディエンス」セクションから「リストの結合」を選択し、複数のオーディエンスリストを選んで結合リストを作成します。 リスト間の条件をANDやORで指定して、ターゲットを細かく調整可能です。

Microsoftディスプレイ広告の入稿方法

Microsoftディスプレイ広告の入稿方法

Microsoftディスプレイ広告を入稿する際には、以下のフローをたどるのが基本です。

1. オーディエンスのリストを作成する

2. キャンペーンと広告グループを作成する

3. 予測ターゲットの設定をする

4. 広告を作成する

5. 登録した画像を編集を行う

6. 予算や入札単価などの設定・調整を行う

1. オーディエンスのリストを作成する

オーディエンスリストの作成は、ターゲティングを最適化するための重要なステップです。

まず、Microsoft広告の管理画面にアクセスし、「オーディエンス」セクションを選択します。 次に、「新しいリストを作成」ボタンをクリックし、リストの種類を選びます。 ここで選択できるリストは以下の通りです。

  1. リマーケティングリスト
  2. 動的リマーケティングリスト
  3. カスタムオーディエンスリスト など

2. キャンペーンと広告グループを作成する

キャンペーンと広告グループを作成するフローは、広告運用の基盤となるステップです。 まず、管理画面にログインし、「キャンペーンを作成」ボタンをクリックします。 次に、広告出稿の目的に応じたキャンペーンタイプを選択し、キャンペーン名や予算、地域などの基本情報を入力してキャンペーンを作成後、広告グループを作成します。

広告グループは、特定のターゲティング設定やキーワードを共有する広告の集まりです。キャンペーン内で「新しい広告グループを作成」をクリックし広告グループ名を設定して、ターゲティングするオーディエンスやキーワードを選び、広告が表示される対象を決定します。 キャンペーンと広告グループを適切に構築すれば、広告の配信先やターゲットに対する効果的なコントロールが可能になり、広告の成果の最大化が期待できます。

3. 予測ターゲットの設定をする

予測ターゲットは、広告主が定めたターゲティング条件に基づいて将来のユーザーの行動を予測し、最適なユーザーに広告を配信する機能です。

設定方法は、管理画面でキャンペーンや広告グループを作成する際に、「ターゲティング」オプションから「予測ターゲット」を選択します。 予測ターゲットの設定により、広告配信の精度が向上し、効率的な広告運用が可能になります。

4. 広告を作成する

「広告を作成する」ステップは、実際にユーザーに表示される広告を設計する重要なセクションです。 まず、管理画面にアクセスし、既存のキャンペーンまたは広告グループを選択して「新しい広告を作成」をクリックし、広告タイプを選びます。

広告にはキャッチコピーや見出し、説明文を入力し、ユーザーに対して明確なメッセージを伝えられる内容を意識して作成しましょう。 また、画像を用いる場合は、入稿規定に準じたものを用意して視覚的に訴求力のある画像を使用するのがおすすめです。

5. 登録した画像の編集を行う

一度登録した画像でも、簡単に編集できるのがMicrosoft広告の特長の一つです。 まず、管理画面で編集したいキャンペーンや広告グループを選択し、該当する広告をクリックします。

そして、「編集」オプションを選択し、画像のサイズや解像度、縦横比などを確認し、最適な表示ができるように調整できます。

6. 予算や入札単価などの設定・調整を行う

予算や入札単価の設定・調整は、広告キャンペーンの成功に直結するステップです。 広告主は、キャンペーン全体の予算や1日の予算を事前に設定し、広告がどの程度の頻度で表示されるかをコントロールできます。

予算や入札を管理・設定するには、管理画面でキャンペーンを選択して「予算と入札」の設定画面に進み、1日の予算を入力して最大金額を決定します。 オーディエンス広告の場合、入札戦略に選べるおもな方式は「手動CPM」と「手動CPV」の2種類です。

名称 概要
手動CPM

・表示された 1,000 インプレッションあたりに支払う入札戦略

・広告ピクセルの50%以上がユーザーに表示され、広告が少なくとも1秒間表示されたときにカウントされる

手動CPV 動画広告の表示ごともしくはクリックごとに支払う最高額を設定する入札戦略

上記のほかにも、「コンバージョン数の最大化」と「目標コンバージョン単価制」も選択できますが、これらは入札単価を自分で設定できず、Microsoft Advertisingがすべて管理します。 自社の広告戦略や予算設定に応じて入札戦略を選択し、広告効果を最大限得られる手法を検討しましょう。

オーディエンス広告への配信を除外する方法

オーディエンス広告への配信を除外する方法

Microsoft広告で検索広告やショッピング広告を利用する場合、オーディエンス広告枠への配信を完全に除外することはできません。 しかし、以下の特定のMicrosoft関連サイトを除外できれば、配信範囲をある程度制限できます。

  1. msn.com
  2. microsoftcasualgames.com
  3. outlook.live.com
  4. outlook.com

設定方法は、管理画面にアクセスし対象のキャンペーンを選択した後、「設定」タブから「サイト除外」のオプションを選びます。 そして、除外したいドメインを入力して保存します。 除外するドメインを設定すれば、指定したサイトでの広告配信が制限され、無駄な広告費用を削減できるでしょう。

まとめ

まとめ

Microsoftディスプレイ広告(オーディエンス広告)は、さまざまなターゲティングが可能な広告形態で、広告効果の最大化を狙いやすいのが特長です。 一方で、配信先が自動化に依拠する部分があり、その影響で不正なサイトに出稿してしまう現象によるアドフラウドやブランド毀損の被害を受ける可能性があります。

そこで有効なのが、アドベリフィケーション対策が可能な「Momentum株式会社」へのご相談です。 Momentumが提供している「HYTRA DASHBOARD」を利用いただくことで、さまざまな角度からアドベリフィケーション対策ができます。 国内企業として、国内市場に向けたアドベリフィケーション対策に強みがあるのもMomentumの特長です

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