ターゲティング広告とは?種類別の仕組みを分かりやすく解説

Momentumブログ編集部
2024-03-04
目次

ターゲティング広告は、効率の良い広告配信ができるさまざまな仕組みが取られています。
ただし、複数の種類が存在し注意点もあるため、詳細について知りたいと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

本記事のテーマは、ターゲティング広告の仕組みです。この記事を読めば、ターゲティング広告の概要や種類別の仕組み、運用する上での問題点についての理解を深められます。
仕組みを知りたい方、導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

ターゲティング広告とは

ターゲティング広告とは

ターゲティング広告とは、ユーザーの属性や閲覧情報、コンテンツ情報などを分析し、各ユーザーにとって合うと予想されるものを配信する広告のことです。

例えば、健康食品を検索・閲覧などしているユーザーに対し、青汁の広告を表示します。
また、通勤時間を狙ったビジネスパーソン向けの広告配信や、実店舗のある地域に住む方に限定した広告配信などが可能です。
ここからは、メリットやデメリットについて詳しく解説します。

ターゲティング広告のメリット

ターゲティング広告の主なメリットは以下の2つです。

  • ターゲットを絞った広告配信ができる
  • 効率の良い広告配信ができる

ターゲティング広告は、言葉通り表示する方を絞り広告を配信できます。種類も複数あるため、自社の戦略や見込み顧客の特性をふまえた効率的な広告の実施・運用が可能です。

また、興味が高くない方に対し広告を表示しなくなるのもメリットの一つです。
コストパフォーマンスの高い広告配信が可能となり、コンバージョン率が上昇する可能性が高まります。

ターゲティング広告のデメリット

ターゲティング広告にはメリットがある一方で、以下2つのデメリットも存在します。

  • 運用には知識やスキルが必要
  • ユーザーに不快感を与えてしまう可能性がある

ターゲティング広告には複数の種類が存在し、効果的な広告配信をするためには知識やスキルが欠かせません。
経験が浅く知識やスキルが乏しい状態では、ターゲットに対する効果的なアプローチは困難です。
また、運用の仕方を間違えターゲット外のユーザーに対し広告が配信されてしまえば、不信感を与え、企業のマイナスイメージにつながるケースもあります。

【種類別】ターゲティング広告の仕組み

【種類別】ターゲティング広告の仕組み

ターゲティング広告は、大きく下記6つの種類に分類されます。

種類

特徴

オーディエンスターゲティング

ユーザーの属性や行動履歴などにもとづき、自社の商品・サービスに興味がありそうな方を対象にする

リターゲティング

過去に自社Webサイトを訪問や閲覧したにも関わらず、購入に至らなかった方を対象にする

コンテンツターゲティング

ユーザーが閲覧しており、かつ自社の商品やサービスと親和性の高いコンテンツを掲載しているメディアを対象にする

ジオターゲティング

IPアドレスやGPS、SNSに登録している居住地などの位置情報を活用し、該当する方を対象にする

デバイスターゲティング

パソコンやスマートフォン、タブレットなどの端末を指定し、該当する方を対象にする

曜日・時間帯ターゲティング

曜日や時間帯などスケジュールを指定し、該当する方を対象にする

ここからは、各種類の仕組みについて詳しく解説します。

オーディエンスターゲティング

オーディエンスターゲティングとは、ユーザーの属性や閲覧・購入などの行動履歴にもとづき、自社の商品・サービスに興味がありそうな方に広告を配信する方法のことです。
「人」をキーにして行うため、自社の商品やサービスとは関係ないコンテンツを閲覧している方にも、広告を表示することができます。

実施時の対象者選定に利用する情報には、以下のようなものがあります。

  • 属性:性別や年齢・居住地などの情報
  • 行動:閲覧したWebサイトや購入した商品・サービス
  • サイト:特定のWebサイトにアクセスした履歴があるか
  • サーチ:特定のキーワードで検索した履歴があるか

リターゲティング

リターゲティングとは、過去に自社Webサイトを訪問や閲覧したにも関わらず、購入に至らなかったユーザーに対し、広告を配信する方法のことです。

過去にWebサイトを訪問・閲覧したユーザーは、自社の商品やサービスに対し高い興味・関心を持っている可能性があります。
そのユーザーに対してアプローチをし続ければ、商品やサービスを忘れさせない効果があり、購入するタイミングで選ばれる可能性が高くなります。また、リターゲティングはWebサイト訪問者だけでなく、アプリを使用しているユーザーに対するアプローチにも効果的です。

コンテンツターゲティング

コンテンツターゲティングとは、ユーザーが閲覧しており、かつ自社の商品やサービスと親和性の高いコンテンツを掲載しているメディアに、広告を配信する方法のことです。

オーディエンスターゲティングは、「人」に対して広告を配信するのに対し、コンテンツターゲティングは「コンテンツ」に対して広告を配信します。
例えば、美容商品を販売している場合は、「美容」や美容に関連するコンテンツを掲載しているメディアに広告を出稿します。

ニーズが顕在化しているユーザーや潜在ニーズを持つユーザー双方にアプローチが可能です。
ただし、配信先の範囲が広くなり過ぎるためリスクが存在します。
利用する際は、自社のブランドイメージに合わないWebサイトやコンバージョンにつながらないWebサイトは除外するのがおすすめです。

ジオターゲティング

ジオターゲティングとは、以下などの情報を活用し広告を配信する方法のことで、位置情報ターゲティングやロケーションターゲティングとも呼ばれます。

  • IPアドレス
  • GPS情報
  • 店舗に設置されたビーコンの情報
  • SNSなどに登録している居住地情報

特定の居住地や訪問場所を絞り込み、該当する方に表示可能です。
例えば、渋谷で「居酒屋 おすすめ」と検索したユーザーに対し、渋谷にある居酒屋の広告を配信できます。
また、自社の店舗などがある場所に居住している方に対して、効率良く広告を配信する際にも有効です。

デバイスターゲティング

デバイスターゲティングとは、パソコンやスマートフォン、タブレットなどの端末を指定し、広告を配信する方法のことです。
例えば、スマートフォンにアプリの広告を配信するなどの方法ができます。
また、パソコンやスマートフォンなどの端末だけでなく、AndroidOSやiOSといったOSやバージョンを指定できるケースも存在します。

曜日・時間帯ターゲティング

曜日・時間帯ターゲティングとは、曜日や時間帯などスケジュールを指定し、広告を配信する方法のことです。
以下など、想定するユーザーの行動に合わせた広告配信ができます。

  • ビジネスパーソンの通勤時間
  • お昼など休憩時間
  • 休日

想定するユーザーの行動と広告配信時間がマッチすれば、効率的にアピールできます。

ターゲティング広告を運用する上での問題点

 

ターゲティング広告を運用する上での問題点

ターゲティング広告を運用する上で、以下3つの問題点があります。

  • ターゲティング広告は不快に思われている
  • 個人情報保護規制の強化で精度が低下
  • デジタル広告の3大リスク被害に遭う可能性がある

上記に関して詳しく解説します。

ターゲティング広告は不快に思われている

特定の方に対し広告を配信するターゲティング広告は、ユーザーに不快感を与えるケースがあります。
一般社団法人日本インタラクティブ広告協会が調査・発表したデータによると広告に対して全体の35%前後が「しつこい/不快」「邪魔な/煩わしい/うっとうしい」といったイメージをもっているという結果が出ています。

出典:2022 年インターネット広告に関するユーザー意識調査「定量調査」結果

場合によっては、マイナスイメージを与えてしまうため、ご注意ください。
また、適切なターゲティング設定をせずに広告を配信すれば、不快感を感じさせる可能性が高まります。

個人情報保護規制の強化で精度が低下

個人情報保護規制の強化により3rd Party Cookieに使用制限がかかり、ターゲティング広告の精度が低下しています。
ちなみに、CookieとはWebサイトにアクセスしたユーザー情報を一時的に保存しておくための仕組みのことです。3rd Party Cookieは、ユーザーがアクセスしているWebサイトとは異なるドメインから発行されるクッキーを指します。

ターゲティング広告には、3rd Party Cookieを利用しているものが少なくありません。
ただ、AppleのSafariではすでに全面的にブロックしており、GoogleのChromeも2024年後半には廃止する計画になっています。
現在、代わる技術は確立されておらず、ターゲティング広告の精度が低下すると予想されています。

≫≫ 3rd Party Cookieレス時代を見越した広告配信の今

デジタル広告の3大リスク被害に遭う可能性がある

ターゲティング広告には、デジタル広告における以下の3大リスク被害に遭う可能性があります。

リスク

詳細

アドフラウド

成果のないインプレッションやクリックを発生させ、費用を不正に水増してだまし取ること

ビューアビリティ

広告がページ内で隠されているなどでユーザーから視認できないように設定されているにも関わらず、広告が表示されたとカウントされるリスク

ブランドセーフティ

違法なサイトや不当なサイトに広告が掲載され、出稿している企業に対しユーザーからマイナスイメージを持たれないようにする取り組み


アメリカの企業が発表したレポートによれば、アドフラウドによる被害額が1,800億円にもおよぶとされています。
デジタル広告の3大リスク被害に遭わないためには、アドベリフィケーション対策が欠かせません。

セーフリスト(ホワイトリスト)などを作成し対策する方法もありますが、工数がかかるためMomentumといったアドベリフィケーションツールベンダーが提供するツールの活用がおすすめです。

電通や博報堂などの大手広告代理店にも利用されているMomentumの「HYTRA DASHBOARD」は、大企業から中小企業まで幅広くサポートしているアドベリフィケーションツールです。

 ≫≫ アドベリフィケーション対策ツールの導入メリットとデメリットを徹底解説

≫≫ アドベリフィケーションツールのおすすめベンダー5選を徹底比較!仕組みから費用まで徹底解説

まとめ

まとめ

本記事では、ターゲティング広告の概要や種類別の仕組み、運用する上での問題点について解説しました。
ターゲティング広告とは、ユーザーの属性や閲覧情報、コンテンツの情報などを分析し、各ユーザーにとって合うと予想されるものを配信する広告のことです。
効率的に広告の配信ができる一方で、不快に思われていたり、デジタル広告の3大リスク被害に遭う可能性があるため、ご注意ください。
3大リスク対策には、高精度かつ高品質なリストにより悪質サイトへの配信を除外し、ブランド毀損などを防ぐMomentumの「HYTRA DASHBOARD」を利用するのがおすすめです。

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