ホワイトリストとブラックリストとは?メリット・デメリットや広告配信でのリスクも解説

Momentumブログ編集部
2024-04-30
目次

サイバーセキュリティや広告配信には、多くのリスクが存在し対策が欠かせません。
ホワイトリスト(セーフリスト)とブラックリスト(ブロックリスト)は、対策手法の一つで、それぞれメリット・デメリットが存在します。

本記事のテーマは、セーフリストとブロックリストです。
この記事を読めば、概要やメリット・デメリット、ツールを活用した対策について理解を深められます。
セーフリストとブロックリストの詳細やメリット・デメリットを知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

広告効果でお悩みの方必見!
無効トラフィックによる無駄な広告費を
-15%改善できた
方法とは?
 
広告効果改善の
ヒントを得る

ホワイトリスト(セーフリスト)とは?

ホワイトリスト(セーフリスト)とは?

セーフリストとは、特定の使い方において利用可能と決定した安全なアプリケーションやプログラム、サービスなどを一覧にしたもののことです。
基本的には、まずすべてのものを拒否し、そこから利用可能なものをセーフリストに入れます。
リストに入っていないサービスなどは利用できません。

安全なもののみ利用しそれ以外をブロックできるため、さまざまなリスクを抑えるために有効です。
ここからは、以下におけるセーフリストの基礎について詳しく解説します。

  1. サイバーセキュリティにおけるセーフリストの基礎
  2. 広告配信におけるセーフリストの基礎

サイバーセキュリティにおけるセーフリストの基礎

サイバーセキュリティにおけるセーフリストでは、システムへの不正アクセスや実行を防ぐ役割を果たします。
事前に、通信やアクセスを許可する対象者やアドレスなどの情報に関するリストを作成すれば、それ以外のネットワーク通信を拒否・禁止可能です。
わかりやすい例として、携帯電話事業者のWebサイトに対するセーフリスト機能が存在します。

事前にフィルタリングサービスを設定すれば、未成年や特定の対象者がスマートフォンでWebサイトを閲覧する際に、基準を満たしたサイト以外は閲覧できません。
有害なサイトやウイルスなどが仕組まれたものへのアクセスをブロック可能です。
他にも、受信を許可するメールアドレスなどを一覧にした迷惑メールフィルターや通信を許可したIPアドレス・ポート番号を一覧化したファイアウォールの設定などがあげられます。

サイバーセキュリティで活用すれば、ランサムウェアなどの防止ができます。
ランサムウェアとはウイルスに感染したコンピュータのロックや、ファイルを暗号化により使用できなくし、元に戻す代わりにお金を要求することです。

広告配信におけるセーフリストの基礎

広告配信におけるセーフリストとは、信頼性の高い広告ソースやコンテンツを一覧化したリストのことです。
近年、多くの企業がWeb広告を活用していますが、Web広告に潜むリスクは少なくありません。
例えば、反社会的勢力や有害・悪質なサイトに自社の広告が配信された場合、ブランドイメージにマイナスの影響を与える可能性があります。

セーフリストを活用すれば、ドメインやディレクトリ・URLなどプレースメント単位で広告配信先を指定できます。
自社ブランドイメージの低下を防ぎ、良質なインプレッションの獲得に効果的です。
ただし、信頼性が高い配信先の数は限られており、他社と内容が重複するケースが存在します。
重複すれば、広告枠の獲得競争が激しくなり、単価が上がる可能性があります。

≫≫ 広告運用におけるホワイトリスト配信について注意点もあわせて解説

ホワイトリスト(セーフリスト)のメリットとデメリット

ホワイトリスト(セーフリスト)のメリットとデメリット

セーフリストの活用には、メリットとデメリットが存在します。
ここからは、サイバーセキュリティと広告配信におけるメリット・デメリットについて詳しく解説します。

  1. セーフリストのメリット
  2. セーフリストのデメリット

セーフリストのメリット

サイバーセキュリティでセーフリストを活用すれば、未知のリスクに対処できます。
前述の通り、リストに一覧化されたアプリケーションやプログラム、サービスなどしか利用できません。限定されたサービスのみを利用する場合の安全性・利便性を高められます。
また、利用したいサービスなどが増えた場合は、リストに追加していくだけで対応が可能です。更新し続ければ、自由度を高められる点もメリットの一つです。

広告配信においてセーフリストを活用することのメリットとしては、配信先を特定のWebサイトやアプリ、ユーザーグループなどに限定できるため、アドフラウドなどの広告配信リスクの軽減につながり、安全性を担保することができます。
また、安全性の高い配信先のみを指定するため、自社ブランドイメージの低下を防ぐことが可能です。
さらに、対象が少ない分ブラックリストの活用と比べ、メンテナンスの手間や人件費などを抑えられます。

セーフリストのデメリット

サイバーセキュリティでセーフリストを活用した場合、事前に設定されたサービスなどしか利用できず、自由度が下がります。
安全なアプリケーションやプログラムであっても、登録しなければ利用できません。
急に新たなアプリケーションなどを使う必要が発生した際に、手続きやリスト追加が必要になり、利用開始が遅れるケースがあります。
また、利用範囲や規模が拡大されれば、おのずと登録するアプリケーションなどが増加し、リストの追加やメンテナンスに必要な手間が小さくありません。

セーフリストを広告配信に活用する際のデメリットとしては、配信先が限定されユーザーの露出数が減少してしまうことがあげられます。
配信先を増やしにくく、本来であれば効果の高い先への広告出稿を逃してしまうケースがあり、機会損失につながります。
信頼性が高く効果的な配信先の発見は簡単ではありません。人力でセーフリストを作成している場合は、ヒューマンエラーが起こる可能性があり、担当者による品質のばらつきも発生してしまうデメリットも存在します。

ブラックリスト(ブロックリスト)とは?

ブラックリスト(ブロックリスト)とは?

セーフリストと対をなすのがブロックリストです。
ブロックリストとは、実行・アクセスを拒否するアプリケーションやプログラム、Webサイトを一覧化したリストのことです。

危険と考えられるアプリケーションなどを指定し、その対象からの攻撃を防ぎます。
リストに追加されたアプリケーションなどの実行やアクセス、通信を防止可能です。
ここからは、以下におけるブロックリストの基礎について詳しく解説します。

  1. サイバーセキュリティにおけるブロックリスト
  2. 広告配信におけるブロックリスト

サイバーセキュリティにおけるブロックリスト

サイバーセキュリティにおけるブロックリストでは、悪意のあるIPアドレスやドメインを一覧化し、指定した対象からのアクセスや攻撃を防止します。
活用すれば、あらかじめ定めたリスクを拒絶でき、危険なアプリケーションやプログラムからの干渉を防止可能です。
例えば、迷惑メールの設定もブロックリストを活用できます。

セーフリストを利用する場合は、指定した先のみを受信しますが、ブロックリストを活用する場合は、迷惑メールと考えられるものを指定し受信を拒否します。
また、パソコンやタブレット、スマートフォンで閲覧するWebサイトや利用するアプリの制限も可能です。
許可する先を一覧化するか、拒否する先を一覧化するかが、セーフ・ブロックリストの違いです。
攻撃者や不正なサーバーからのアクセスに効果があります。

広告配信におけるブロックリスト

広告配信におけるブロックリストとは、広告主が自らのブランドイメージを守るために、特定のコンテンツカテゴリーやWebサイトへの広告表示を避けるリストのことです。
出稿先に適さないドメインなどを管理します。
対象を指定する項目には以下などが存在します。

  • キーワード
  • プレースメント
  • オーディエンス
  • IPアドレス
  • デモグラフィック

ターゲティングで活用するほとんどの項目で指定できるため、セーフリストよりも柔軟な対応が可能です。
悪質なサイトや広告の費用対効果が下がる可能性があるサイトへの出稿を避けられ、効果の向上が期待できます。

ブラックリスト(ブロックリスト)のメリットとデメリットは?

ブラックリスト(ブロックリスト)のメリットとデメリットは?

セーフリスト同様、ブロックリストの活用には、メリットとデメリットが存在します。
ここからは、サイバーセキュリティと広告配信におけるメリット・デメリットについて詳しく解説します。

  1. ブロックリストのメリット
  2. ブロックリストのデメリット

ブロックリストのメリット

サイバーセキュリティでの活用は、事前に指定したアプリケーションやプログラムなどのリスクを排除し、安全性が向上するメリットがあります。
指定したドメインからのメール受信や有害サイトへのアクセスを防止可能です。
また、排除先のみを指定するため、自由度が高く正常なプログラムへ影響を与える可能性が高くありません。

広告配信の場合では、広告出稿におけるリスク排除がブロックリスト活用のメリットです。既知の脅威があるIPアドレスやドメイン、ハッシュをブロックできます。
自社のセキュリティポリシーに応じてリストをカスタマイズでき、必要に合わせた柔軟な調整が可能です。
また、出稿先を幅広く指定できるためスケールしやすく、運用結果の分析が容易な点もメリットの一つです。

ブロックリストのデメリット

サイバーセキュリティでブロックリストを活用しても、リストに定められていないリスクの排除は困難です。
未知のウイルスや想定できなかった危険へは対応できません。
日々、サイバー攻撃の手法は研究を続けられており、新しい方法が生み出されています。新たに生み出されたものや未知の脅威へ対応できず、後手にまわります。
また、サイバーセキュリティの知識を持つユーザーによる、定期的なリスト更新が欠かせません。

広告配信で活用する場合、リストを更新し続けなければ意味をなさなくなります。
Webサイトも日々新しいものが生み出されているため少しでも更新を怠れば、新しく生み出された配信リスクのあるWebサイトに広告が掲載され被害を被ることになります。そのため、ブロックリストは日々更新していく必要があるという手間が発生してしまいます。
ブロックリストは自社で作成するよりも専門会社に依頼する事をおすすめします。

≫≫【インタビュー】24時間自動更新のリストで、人的コストを削減。電通デジタルがモメンタムを導入した理由

 

広告効果でお悩みの方必見!
無効トラフィックによる無駄な広告費を
-15%改善できた
方法とは?
 
広告効果改善の
ヒントを得る

セーフリストとブロックリストはどちらを選ぶ?

セーフリストとブロックリストはどちらを選ぶ?

セーフリストとブロックリストは、特徴やメリット・デメリットが異なります。
サイバーセキュリティや広告対策としての基盤が異なり、どちらが適しているかは目的に応じて変わるため、使い分けが求められます。
より限定的な運用をしたい場合はセーフリスト、自由度を高めたい場合はブロックリストの利用がおすすめです。

  1. 広告配信でのリスクならアドベリフィケーションツールで対策

広告配信でのリスクならアドベリフィケーションツールで対策

アドベリフィケーションツールとは、Webサイトやアプリなどに出稿した広告が正しく運用されているか検証するツールのことです。
ホワイトリストやブラックリストに対応したアドベリフィケーションツールを導入すれば、管理のコストを抑え、質の高いブロックリストで広告運用のリスクを低減することができます。

Web広告には、以下の3大リスクが存在します。

  • アドフラウド
    広告主やプラットフォームを欺き広告の表示やクリックを不正に生成し、広告費を水増ししてだまし取る手法

  • ビューアビリティ
    ユーザーが確認できる範囲に広告が表示されていたかどうか

  • ブランドセーフティ
    違法サイトに広告が掲載されるなどの影響により、ユーザーからの広告主企業における印象悪化を防ぐ取り組み

ホワイトリストやブロックリストを活用し、Web広告のリスクを抑えるのは簡単ではありません。
作成と日々のメンテナンスをするためには、多くの手間や人件費が発生します。
アドベリフィケーションツールを導入すれば、管理の自動化・効率化ができ、手間やコスト削減が可能です。
さらに、配信先も多岐ジャンルを指定できるため、事業のスケールを見込めるメリットがあります。

≫≫ アドベリフィケーション対策ツールの導入メリットとデメリットを徹底解説

≫≫ アドベリフィケーションツールのおすすめベンダー5選を徹底比較!仕組みから費用まで徹底解説

Momentumなら広告配信の3大リスクの対策が可能

アドベリフィケーションツールは、さまざまな会社が提供していますが、Momentumのツールがおすすめです。
Momentumは、電通や博報堂などの大手広告代理店から中小企業まで、多数の企業に利用されています。
例えば、Momentumが提供するHYTRA DASHBOARDは、3大リスクに対して包括的なリスク対策ができるリストを提供するダッシュボードです。

Momentumでは、多くの広告主が利用する国内プラットフォームと連携し、1ヵ月あたり数千万サイト・数十億URLを解析しています。
Webサイトのみならず、動画やアプリ内広告にも対応でき、導入・活用に専門的な知識は必要ありません。また、専門担当者が導入から利用促進までサポートしてくれるため安心です。
以下などさまざまな問題のリスクの低減を実現し、広告運用のコストパフォーマンスを高められます。

ホワイトリストとブラックリストのまとめ

ホワイトリストとブラックリストのまとめ

この記事では、セーフリストとブロックリストの概要やメリット・デメリット、ツールを活用した対策について解説しました。
セーフリストは、安全なアプリケーションやプログラム、サービスなどを一覧にしたもので、ブロックリストは危険なものを一覧にしたものです。

サイバーセキュリティに対する意識は社会全体で高まっており、名称を知らなくともセーフリストやブロックリストを活用しているケースがあります。
それぞれ特徴やメリット・デメリットが異なるため、どちらかが優れているわけではありません。
自社の目的や利用シーンにおける使い分けが重要ですが、活用には多くの手間がかかります。
広告運用においては、アドベリフィケーションツールを活用すれば、管理工数の手間を抑え、広告効果を最大化できるためおすすめです。

広告効果でお悩みの方必見!
無効トラフィックによる無駄な広告費を
-15%改善できた
方法とは?
 
広告効果改善の
ヒントを得る
  • facebook
  • mail

関連する記事

banner

おすすめ記事

カテゴリー

ニュースレター購読