Google広告の無効なクリックとは?不正クリックの確認方法と対策

Momentumブログ編集部
2023-12-21
目次

昨今、不正クリックやアドフラウド(詐欺広告)による被害が増加傾向にあり、広告主を始めとしたさまざまな企業が対策を求められています。

「無効なクリックは間違ってクリックしただけかも」と放置していると、悪質な嫌がらせにより広告予算を不正請求されたり、知らぬうちにユーザーからの心象を悪くしていたりする可能性があるのも事実です。

  • 「最近、Google広告の成果が急に悪くなった」
  • 「無効なクリックが多くなってきた気がする」
  • 「Google広告を正しく運用できているのか不安」

そのようなときは、Google広告の無効なクリック数を確認したうえで、専用ツールを用いて対策することがベストです。

この記事では、Google広告の無効クリックとはなにか、確認方法から対策手段までまとめて解説します。

Google広告の無効なクリックとは?

Google広告の無効なクリックとは?Google広告を利用していると、「無効なクリック」や「不正クリック」といった言葉を耳にする機会もあります。Google広告の無効なクリックとは、主に広告主を守るために、不審なクリック(不正請求)は認められないものとして無効化する仕組みを指します。

「最近Google広告の無効クリックが多い」と頭を悩ませている方は、そもそもなぜ無効クリックが発生するのかについて把握しておきましょう。

ここでは、Google広告の無効なクリックについて、定義や発生理由を解説します。

≫≫ アドフラウドとは?広告詐欺が発生する仕組みと対策事例を紹介

  • 「無効なクリック」の定義について
  • なぜ「無効なクリック」が発生するのか

「無効なクリック」の定義について

Google広告における無効なクリックの定義は、「誤クリック」「重複クリック」「不正トラフィック」を指します。端的に言えば、ユーザーの純粋な興味に基づいたクリックを除いたクリックです。

より具体的なGoogle広告の定義では、以下のように述べられています。


・広告主様の費用や、広告を掲載するウェブサイトの所有者の収益を意図的に増やすために手動で行われるクリック
・自動クリックツールやロボットなどの不正なソフトウェアによるクリック
・ダブルクリック時の 2 回目のクリックなど広告主様にとって価値のない偶発的なクリック

引用元:Google広告ヘルプ「無効なクリック: 定義」

Google広告の成果に繋がらないクリックのうち、いくつかは「無効クリック」として定義づけされ、自動的に除外/返金してくれる仕組みです。そのため、広告の費用対効果を引き出しやすくなっています。

なぜ「無効なクリック」が発生するのか

Google広告だけでなく、さまざまなWeb広告で「無効なクリック」の発生が増加傾向です。その理由には、広告のインプレッションやクリック数を水増しして、広告費を不正に請求する悪質業者の意図が背景にあります。

広告の表示回数やクリック数が増えるごとに、掲載元サイトへの報酬が発生するため、その仕組みを悪用して広告費を騙し取ろうとする事例が後を絶たない状況です。場合によっては、競合他社から意図的に不正クリックされている可能性も否定できません。

Google広告で無効なクリックと判定されているうちは良いものの、なかには除外/返金されない可能性もあり、「広告が効果を正しく発揮できない」「広告費が騙し取られる」「適切な効果測定を行えない」など無効なクリックの放置にはさまざまな問題がつきまといます。

そのため、昨今では不正クリック対策としてアドベリフィケーションツールを導入する企業が増加傾向にあります。

≫≫ アドベリフィケーションツールのおすすめベンダー5選を徹底比較!仕組みから費用まで徹底解説

≫≫ アドベリフィケーションツールの選び方の3つのポイントを徹底解説!

広告管理画面で「無効なクリック」を確認する方法

広告管理画面で「無効なクリック」を確認する方法Google広告の管理画面で「無効なクリック」を確認する方法は以下のとおりです。

  1. 管理画面で「キャンペーン」を開く
  2. 「表示項目」アイコンをクリックして「表示項目の変更」を開く
  3. 「表示項目を変更」から「無効なクリックの割合」を追加する
  4. 「無効なクリックの割合」を確認する

ここでは、操作手順の画像と共に、Google広告の無効なクリックを確認する方法を解説します。

STEP1:管理画面で「キャンペーン」を開く

STEP1:管理画面で「キャンペーン」を開くはじめに、Google広告の管理画面にアクセスして左側のバーより「キャンペーン」タブを開きます。

表示されたキャンペーン一覧の上にある「表示項目」アイコンをクリックし、続いて「表示項目を変更」をクリックしましょう

STEP2:「表示項目を変更」から「無効なクリックの割合」を追加する

STEP2:「表示項目を変更」から「無効なクリックの割合」を追加する「表示項目を変更」を開いたら、右上にある検索マークをクリックして「無効な」とキーワードを入力します。表示された「無効なクリックの割合」をクリックして項目を追加したら、左下の「適用」を押します。

STEP3:「無効なクリックの割合」を確認する

STEP3:「無効なクリックの割合」を確認するキャンペーンに戻ると、「無効なクリックの割合」に関する項目が追加されているため、発生しているクリックのうち何割が無効クリックだったかを把握することができます。

以上で、Google広告の無効クリックを確認する手順は完了です。

不正クリックの3つの対策方法

不正クリックの3つの対策方法Google広告の無効クリックの割合が高い場合は、悪質な意図をもって行われた「不正クリック」の可能性があります。不正クリックの問題を放置していると、「広告予算の浪費」「正しい効果測定が行えない」「企業ブランドを傷つける」などのリスクがあります。

無効クリックが多いと感じた場合は、3つの方法で不正クリック対策を行うのがベストだと言えます。

  1. 広告の配信データを手動で分析する:被害をいち早く察知しやすくなる
  2. Goolgeに無効なクリックを通報:継続した被害に遭うリスクを低減できる
  3. アドフラウド対策ツールを導入:機会損失やブランド毀損の対策がしやすくなる

ここでは、不正クリックに対する3つの対策方法についてそれぞれ解説します。

≫≫ 不正クリックはなぜ起こる?その原因とアドフラウド対策ができるツールを紹介

1. 広告の配信データを手動で分析する

Google広告の不正クリックを把握する手段として、広告の配信データを手動で分析する方法があげられます。具体的には、「平均よりもCTR・CPCが異常に高い、もしくは低い」といった配信先がないか確認する手法です。

ほかのリファラよりもCTR・CPCが異常に高かったり低かったりする場合は、悪意をもって行われる不正クリックの可能性が高まります。不正クリックが行われやすい流入元を把握すれば対策が立てやすいほか、除外して適切な効果測定も行いやすくなるため、平均値から乖離する数値がないか定期的にチェックすることが大切です。

広告の配信データを手動で分析するには、Google広告の管理画面から適宜人の手で確認するなどの手法があげられます。しかし、広告予算や配信先が増えれば増えるほど管理コストも大きくなり、配信データを細部まで分析する業務が負担になってしまうのは避けられません。

広告配信のデータを手動で分析すれば異常を把握しやすいものの、企業が成長するにつれて、手動チェックだけでは限界を迎える可能性が高まります。

2. Goolgeに無効なクリックを通報

Google広告の無効なクリックが特定の配信先に多ければ、不正クリックの疑いが高まります。そのようなときは、Google広告の「無効なクリックの連絡フォーム」を活用してみるのもポイントです。

Googleにサイトの悪質な行為を通報すれば、状況を確認したのちに対象アカウントが利用停止になる可能性もあります。対象の悪質サイトはGoogle広告配信が行えなくなるため、継続した被害に遭うリスクを低減できるのがメリットです。

その結果、広告予算を不正に請求される被害を減らし、広告の効果測定も正しく行いやすくなります。

一方で、対象の配信元にかならず制裁が加わるとは限らない点に注意が必要です。場合によっては配信元サイトすら被害者の可能性もあり、不正クリックに関する問題を解決できる保証はありません。

また、無効なクリックの通報はあくまで一つひとつの可能性を潰していく方法のため、継続的な改善効果を望めないのも事実です。Google広告の不正クリック対策としていくつかの効果は望めるものの、根本の問題は解決できず、悪質な攻撃とのいたちごっこになってしまいます。

3. アドフラウド対策ツールを導入

Google広告の不正クリック(アドフラウド)を効率よく対策するなら、アドフラウド対策ツールを導入するのも選択肢のひとつです。専用のシステムにより不正クリックを検出でき、ツールによっては自動でIPアドレスごとリファラーをブロックする仕組みも搭載されています。

そのため、不正クリックに対する人的コストや労力をかけず、広告パフォーマンスを改善できるのがメリットです。
加えて、「セーフリスト/ブロックリスト」に対応したアドフラウド対策ツールなら、自社の広告予算やブランドイメージを守れるのもメリットのひとつ。悪質な配信サイトを事前に除外できるため、アドフラウド被害に遭うリスクそのものを低減できます。

反社会的なサイトなどに広告が出稿されてしまうトラブルも防ぎやすくなり、企業のブランドイメージを下げるようなトラブルも未然に防止できるのがメリットです。広告予算を守りつつ、自社ブランドを守る効果まで期待できます。

たとえば、「HYTRA DASHBOARD」では毎日機械とプロによる目視チェックを行った「ブロックリスト」を提供しており、悪質なサイトを出稿先から事前に除外できます。毎日自動更新されるため、自社でブロックリストを管理する手間も掛からないのがメリットです。

≫≫ アドフラウドとは?対策方法からおすすめ対策ツール5選を徹底比較

≫≫ アドベリフィケーション対策ツールの導入メリットとデメリットを徹底解説

リスク対策工数が削減できており、広告運用に集中できる状態に

株式会社アドウェイズ様では、生活様式の変化に合わせてWeb上に魅力的な広告枠が増える一方で、さまざまなリスクがある配信先に課題を抱えていました。特に近年はメディアリテラシーの高まった広告主も多くなり、配信先メディアの質を重視するなど「健全さ」の担保が求められていると言います。

一方で、配信先のコンテンツ管理を細かく行うのは負担が大きく、また担当者に応じて対応品質が異なってしまう点が問題視されていました。

そこで、「HYTRA DASHBOARD」を導入したところ、自動更新される高品質な「ブロックリスト」の利用によって、メンバー間による対応のバラつきを減らすことに成功。さらに、通常はチェックにかかる手間も一切必要なくなり、運用にかかる人的コストを大幅にカットできました。

自社での更新作業や個別に対応していたリスク対策の工数も削減され、ミスが減った結果、広告運用に注力できる状態になったと嬉しいお声が寄せられています。

≫≫ 【インタビュー:株式会社アドウェイズ】パフォーマンス重視型でも活用できるHYTRA DASHBOARD

「ブランドセーフティ」と「ビューアビリティ」も視野に

「ブランドセーフティ」と「ビューアビリティ」も視野にGoogle広告の無効なクリック・不正なクリック対策をするときの大切なポイントが、「ブランドセーフティ(ブランド毀損の対策)」と「ビューアビリティ(悪質な広告表示の対策)」の考慮を忘れないことです。広告効果の悪化を招くのはアドフラウドだけに留まらないため、下記を含んだ3つのポイントから対策を考える必要があります。

  • 広告詐欺(アドフラウド):botによるクリックや悪意あるクリックが行われること
    アドフラウド対策をしないと、広告予算を不正に水増し請求されてしまう/正しい効果測定を行えない

  • ブランド毀損:反社会的なサイト・不適切な集客サイトに広告を出稿してしまうこと
    ブランドセーフティ対策をしないと、ユーザーから見た広告への印象が悪くなる/自社のブランドイメージ低下に直結する

  • 悪質な広告表示:人の目では通常見えない位置や隠しで広告を表示すること
    ビューアビリティ対策しないと、一切成果につながらない/インプレッション数課金の支払いが発生する/正しい効果測定ができない

広告配信のリスク対策には、アドフラウドだけではなく、ブランドセーフティとビューアビリティの対策も行う必要があります。

たとえば昨今では、著作権を侵害していた「漫画村」に広告を出稿していた企業にクレームが多発するなど、大きな問題となりました。しかし、配信元企業に漫画村へ出稿している認識はなく、対策が遅れてしまったため、ブランドイメージが大きく傷つけられてしまったのも事実です。

実際に被害を受けているか確認するには、配信元の目視チェックやクレームを受けてから事態を把握するケースがほとんどで、対応が後手になり大きな被害を受けてしまうかもしれません。

そこで、事前のリスクヘッジを行うために、「ブランドセーフティ」「ビューアビリティ」などを含めた「アドフラウド対策」を行うのがベストです。そのためにも、アドベリフィケーションツールを導入をおすすめします。

「HYTRA DASHBOARD」などのアドベリフィケーションツールなら、事前に悪質なサイトを除外して広告を配信できるため、ブランドセーフティを始めとしたさまざまなトラブルを事前に防止する効果が期待できます。

広告主ごとに基準が異なるブランドセーフティに柔軟に対応する ひとつの解決策

Google広告の「無効なクリック」まとめ

Google広告の「無効なクリック」まとめGoogle広告の「無効なクリック」とは、誤ったクリックなど、ユーザーの純粋な興味とは関係のないクリックを指します。なかには、広告費を水増し請求することを目的とした「不正クリック」も含まれており、対策しなければ広告効果が激減してしまうリスクもあります。

一方で、広告が適切に運用されているか、不正クリックの被害を目視で確認するのは難しいのも事実です。そこで専用のアドフラウド対策ツールを導入すれば、負担を最小限に抑えて効率的に不正クリック対策を行えます。

その際は、アドフラウドだけでなく「ブランドセーフティ」や「ビューアビリティ」の実現も視野に入れてツールを選定するのもポイントです。

たとえば、「HYTRA DASHBOARD」なら機械とプロで毎日更新される高品質なブロックリストをご用意しており、悪質サイトを事前に省いて広告運用の効果を最大化しやすくなるメリットがあります。

広告詐欺被害に遭うリスクを大幅に低減できるほか、自社システムとの連携力なども魅力です。興味をお持ちいただけましたら、ぜひお気軽に弊社までお問い合わせください。

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